ブリしゃぶ ページ20
「これなんですか？刺身？」
冷蔵庫から取り出した皿の上に、盛り付けられた切り身を見てチャンミンが首を傾げた。
「ま、お刺身で食べてもいいよ。でも、これブリしゃぶだから。」
「ブリしゃぶ？」
「うん、お肉の代わりにブリでしゃぶしゃぶだよ。」
土鍋から昆布だしの良い香りが漂ってきた。
「それも、氷見の天然もの。」
「氷見？」
食に貪欲なチャンミンは初めて聞く言葉に興味津々。
隣に座るユノは手を出したくてウズウズしてるが手を出せずにいた。
「そう。富山県の氷見ってところで取れるブリ。有名なの。
きっとおいしいから、軽く色が変わるくらいでいいの。」
チャンミンに食べるように促したら、職人の手で薄く切られたブリを箸にとって鍋にくぐらせた。
すぐに色が変わったぶりをポン酢に着けて九条ネギに巻いて口に運んだ。
「うまっ！」
満面の笑みになって次々とブリを口に運ぶ。
ユノも負けじとブリをとって口に運んだ。
「おいしいね〜。Aさ、毎日こういうのがいいなぁ。」
「毎日これ食べてたらうちの家計破産するよ。」
冷ややかにユノを見つめた。
「チャンミンが来たから特別。チャンミン、白ワイン飲む？」
「あ、いいですね〜。」
皿の上のブリはすでに半分ほど無くなっていた。
グラスと白ワインを取ってチャンミンとユノに注いだ。
「うわ、このワインおいしい！」
「ホント！？よかった〜チャンミンに気に入ってもらえて。」
「あー、確かにおいしいね〜。」
ユノは最初のキールロワイヤルですでに顔を赤くして、目つきはトロンとし始めていた。
追加のブリを出しながら、刺身用に厚く切られたものを出した。
「こっちはお刺身で食べて。」
「ヌナも食べないと…。」
「私はいいから、チャンミンに食べてもらいたいの。」
Aがにこりと笑ってキッチンに戻っていった。
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maimai(プロフ) - wakaさん» いつもありがとうございます！コンスタントに更新できないかもしれませんが、気長に楽しんでください(^▽^)/ (2017年1月31日 22時) (
レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 新章おめでとう！！いつも楽しみにしてるから、これからもよろしくお願いします(^o^) (2017年1月31日 2時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2017年1月31日 0時
