5つの願い事 ページ12
窓を開けて空を見上げた。
「雪だ！」
冷気が部屋に入り込んできたから、慌ててソファーのところにあったストールをユノの肩にかけた。
「あ、本当に降ってきたんだ！」
Aがユノの隣に立って空を見上げた。
「え？」
「ホワイトクリスマスにならないかなって思ってたから。」
「願い事が４つ叶った？」
Aの肩を抱いてストールの中に引き入れた。
「４つ？」
不思議そうな顔をしてユノを見上げた。
「欲しい車と、ホワイトクリスマスと、パズルの完成と、俺の喜ぶ姿を見ること。」
「ふふふ、そうだね。」
Aも赤く肌を染めたけど、暖かいと思った体は徐々に体温を失っていくようだった。
暗い空からは雪が静かに降り注いでいた。
「あ、あと一つ忘れるところだった。」
ユノが言った一言にまた不思議そうに見上げた。
「ベッドルームですること。」
耳元で囁いてそのまま抱き上げられた。
「ちょっと。」
器用に窓を閉めて、ベッドルームに連れていかれた。
「嫌じょないでしょ？」
「そりゃね…」
ちょっと俯いて耳を赤く染めるのが可愛くて仕方ない。
ベッドに優しく下ろして、視線を合わせたら揺れるクロスを手に取った。
「これ、気に入った？」
「凄く気に入った。」
唇は冷たいのにキスはとても熱かった。
冷たい肌が熱を取り戻してさらに熱くなるのにさほど時間はかからなくて、自分の上でクロスのダイヤが淡い光に反射して時折輝くのと同時に、幸せで満たされていくような気がした。
そのクロスがかかる首に、自分の腕を絡ませて熱くなった首元に顔を埋め、髪に指を絡ませた。
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maimai(プロフ) - wakaさん» いつもありがとうございます！コンスタントに更新できないかもしれませんが、気長に楽しんでください(^▽^)/ (2017年1月31日 22時) (
レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 新章おめでとう！！いつも楽しみにしてるから、これからもよろしくお願いします(^o^) (2017年1月31日 2時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2017年1月31日 0時
