年末の予定 ページ2
「国家試験の対策は順調？」
ユノが背後から抱き寄せながら耳元で囁いた。
「うん、大丈夫かな。この前の模試も大丈夫だったし。ただし、油断は禁物…。」
「結構慎重派だよね。」
「自分だってそうじゃん。大胆なくせに本当は慎重。」
ユノがそうなのはこの８カ月で否応もなしに実感していた。
「あー、バレバレ。」
天井を仰ぎ見ながらクスリと笑ってしまった。
「論文も合格もらったから、後は国家試験と残りの授業のテストだけかな。」
「お、じゃあ、あと少しで学生生活は終わるのか。」
「そうだね。なんか今年は充実してたなぁ。」
年明けからそこそこ色々あったなぁと思い出した。
一番大きかったのはユノとの結婚だけど。
「まだ、今年は終わってないよ。」
「そうだけど、あと二週間じゃん。」
「ま、そうだね。」
あと一週間後にはクリスマスだし、その後は年末年始。
「そうだ！ユノ、年末は韓国帰らないの？ずっと聞こうと思ってて忘れてた。」
Aが勢いよく振り返ったらから湯船の水が跳ねた。
「今年は日本で大人しくする。」
どういう意味か考えあぐねながらユノに質問を投げかけた。
「仕事は？」
「休み。」
「実家は？」
「いいんだって。今年はAと一緒に過ごす最初の年越しだから。」
「無理しなくていいよ？」
Aが食い下がってくる。別に悪気が無いのはわかってるけど、ちょっと苛立つ。
その質問が「ユノとはいたくない」っと言ってるように感じてしまうから。
「無理じゃない。俺がAと一緒に居たいって言ってるんだよ。」
「いいの？」
「いいの。」
「それならいいんだけど。」
言葉とは裏腹に嬉しそうに語尾が上がった。
「それと、姪っ子と甥っ子の分だけじゃなくて、俺の両親とジヘ夫婦にもプレゼント送ってくれてありがとう。」
「だって、クリスマス近いし。」
「そういう気の利くところ、本当に好き。」
耳元にキスをした。
「やだ、くすぐったいってば。」
耳にキスされたくすぐったさと、胸にこみ上げるむず痒さに頬を染めた。
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maimai(プロフ) - wakaさん» いつもありがとうございます！コンスタントに更新できないかもしれませんが、気長に楽しんでください(^▽^)/ (2017年1月31日 22時) (
レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
waka(プロフ) - 新章おめでとう！！いつも楽しみにしてるから、これからもよろしくお願いします(^o^) (2017年1月31日 2時) (レス) id: 2c21ad0cad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2017年1月31日 0時
