いつもと違う Younho side ページ45
ボイストレーニングを久々に受けに来てスタジオを出たら、Aの姿が遠くに見えてその姿がスタジオの一つに消えて行くのを不思議そうに見つめた。
いつものスーツ姿でもなくて、コートに、カットソーにデニムパンツという凄くラフな格好。
挙句どう見てもすっぴん。
髪もラフにしかまとめていないし、とても幼く見える。
その服装とは裏腹に殺気立った彼女の様子がとても気になった。
彼女に気づかれないようにそっとドアを開けて、機材を置いた部屋で室内のマイクをオンにして、暗闇の中で耳を澄ませた。
ベートーベンの地を這うような静かなメロディーが始まった。
そのまま続けざまに奏でられたベートベンの三大ソナタ、ショパンのスケルツォ、幻想即興曲、木枯らし。
かなりテクニックを必要とする曲目で、彼女の腕はピアニスト並みだった。
2時間以上続けて弾いて、やっとお茶を飲んだ彼女に声を掛けるためにドアを開けた。
汗で背中に張り付いたカットソーと、うなじに張り付いたおくれ毛。
先ほどよりも雰囲気は柔らかくなったものの、まだ表情は硬い。
きっと彼女に何かあったのかもしれない。
自分も落ち込むと暗いピアノ曲を聴く習慣があるから。
もし、同じだとしたら少し彼女の気を紛らわせてあげたいと思った。
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maimai(プロフ) - けぃたんさん» ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。 (2016年11月27日 1時) (
レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
けぃたん(プロフ) - すみません。【兄】の内容が少し重複してる気がするのですが... (2016年11月27日 0時) (レス) id: af9b89c215 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - 王子様ユノです（笑） (2016年11月16日 13時) (レス) id: 89c5e1ec04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2016年11月16日 12時
