Guilty (ページ31)

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約束ページ31

「足、疲れてない？」

ユノがオープントゥから見えるつま先を見つめた。

「少し…この前よりは大丈夫です。」

初めて会った時の靴よりはずっと履きやすい。でもやっぱりヒールの高さには慣れない。

「無理しないうちに少し休みましょう。人も多いし、疲れたでしょう？」

「すみません。」

ユノの言葉に否定ができない。何度経験してもパーティーの人の多さには慣れそうもない。

会場を出て少し離れたソファーに座らされた。

暫くして戻ってきたユノはこの前と同様蒸しタオルと乾いたタオルを持っていた。

「女性は大変だ。こんなに高い靴を履いて。」

Aの足元に跪いて靴を脱がせて蒸しタオルで包み込んだ。

「でも、嫌いじゃないんです。」

「え？」

「キラキラしたり、女性らしいものって私は好きですよ。」

「そうなの？」

「ええ、このヒールだってとても綺麗。
ドレスも自分に似合ってるかどうかは別として、とても素敵だと思ってます。」

「そうか。じゃあ、いつか貴女にプレゼントさせてもらわないと。」

ピンクベージュのフットネイルを見つめながら口元に弧を描いた。

「そんな…滅相もない。」

「まあ、いつかですよ。」

「…はい…。」

乾いたタオルで拭かれた自分のつま先を覗き込んだ。
運ばれてきた紅茶とおしぼりを受け取って、ユノがそれに口を付けた。

「韓国では僕にエスコートさせてください。」

「ユノさん忙しいでしょ？」

「ははは、確かに会場での僕は忙しい。
でも、退屈な思いはさせないと思います。
少なくとも先日のような。」

ふわりと笑ったユノ目じりの皺でさえ愛しく感じるのはなぜだろう？

「約束。」

小指をAの前に出した。

その美しく長い指に自分の指を絡ませた。