結婚恋愛 (ページ43)

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今日の課題ページ43

「え、今日も！？」

のんびりと湯船に浸かっていたら、ユノが当然のようにバスルームに入ってきた。

「そりゃ新婚だからね。今日は湯船に一緒に浸かるのが課題。」

上機嫌でシャワーの栓をひねった。
Aは浴槽の隅に小さくなっている。相変わらず耳まで赤い。

「恥ずかしいことないだろ？看護師だから見慣れてるだろうし。」

「私、一か月しか男性がいる病棟で働いたことないから。
　約１３年は女性病棟でしか働いてない。」

就職してから１３年間はずっと産婦人科で働いてきた。
休職する前の一か月間だけ内科病棟で働いただけだ。

「でも、別に男と付き合ったことがないわけじゃないだろ？」

頭を洗いながらAとの会話を楽しむ。

「それはそうだけど、彼氏とお風呂に一緒に入ったことない…。」

「そっか。」

嬉しそうにシャンプーを流してトリートメントをしていくユノを眺めた。
スポンジにボディーソープを付けて泡立てて前を洗うとAにそのスポンジを渡した。

「はい、背中お願い。」

「目つぶって。」

「はいはい。」

目をつぶってAの手の動きを背中に感じながら鼻歌を歌う。
背中を流してもらって、Aが湯船に浸かった合図を待ってから目を開けたら、湯船の中は乳白色に変わっていた。

「なんだ。入浴剤入れちゃったの？」

ユノはちょっとがっかりして肩を落とした。

「だって…。」

その続きの言葉なんて安易に想像つく。湯船に体を沈めた。

「恥ずかしいんだもん。だろ？」

悪戯っ子のようにAの顔を覗き込んだ。

「…うん。」

膝を抱えたまま浴槽の端っこで頭をコクっと縦に振った。

「ま、いいや。そんなに端で縮こまってないで、こっち来て。」

後ろから抱え込むようにAを自分の膝の間に座らせた。