オトコゴコロ ページ10
いつもより入念に泡を立てて洗っていく。爪の間も、足の指の間も入念に。
匂いとか凄く気になるのは女として至極当然なことだし、衛生的にするのは必要なことだから。
「ねえ、入っていい？」
バスルームの扉の外で焦れたようなユノの声がした。
「ちょっと待って、今湯船に浸かるから。」
慌てて泡を流して乳白色の湯船に浸かった。
「待ちくたびれたよ。ま、ガラス越しにAの背中が見えたからラッキーかな。」
上機嫌でシャワーをつかむと鼻歌交じりに髪を洗いだした。
水も滴るいい男ってユノのためにある言葉じゃないかと思う。
髪から滴る水が幾重の水脈となって首や鎖骨を通って胸へと流れていく。
「奥さん、見られると恥ずかしいだけど。」
「み、みてないもん。」
嘘、本当は見てた。
「ふふふ、まあ、いいけど。はい、背中。」
泡立てたスポンジを渡された。
「目つぶって。」
「はいはい。」
ユノが口元に笑みを描いて目を閉じた。
広いしなやかな筋肉のついた背中。泡を立てて洗ってからスポンジを渡した。
手の泡を流してから湯船に浸かる。
「いいよ。」
「はいはい。」
そのまま前を洗って泡を流すと湯船に体を沈めて端っこに縮まるようにしていたAを抱き寄せた。
「やっぱりこの時間って安心する。」
Aの腹部をギュッと抱き寄せて肩に顎を乗せた。
思わず体に力が入ってしまう。
「そんなに硬くならないでよ。」
クスクス笑いながら下腹部に当てていた手を足の間に滑り込ませた。
厚みのある柔らかい肉をそっと撫でる。
「ちょっと…。」
戸惑っいと緊張と触れられたそこから感じ取る快感がゾクリと骨盤内に広がる。
「ここって、手入れしてるの？」
「脱毛したの…。」
「いつ？」
「結婚決まった時から。」
「って、ことは、そういうことを期待してたってこと？」
Aの肌がより一層赤く染まる。
結婚するってことは当然そう言う行為を含めてだってことは子供じゃないんだからわかっていた。
そのままそこを撫でて、下腹部にあった左手でAの胸に指を這わせた。
「ユノ…ここじゃダメ…。」
振り返ってユノを見上げたその顔は頬をすでに桜色に染めて瞳は濡れていた。
「わかってる…。」
そっと髪にキスを落とした。
自分だって初めてが本能に任せたままの抱き方なんてしたくない。
好きだからすぐにでも欲しいけど、好きだからこそ大切に抱きたい…。
切ない男心ってヤツ。
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chie(プロフ) - <綺麗に>お風呂に一緒にお風呂に入って…気が急いてる♪ (2017年1月21日 2時) (携帯から) (
レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<ため息>静かな社内→車内 (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<我慢>着ける→点ける (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - kaedeさん» そうなんですよね。でも、否応もなしにやってくる(笑) (2016年12月27日 23時) (レス) id: 08ffa3699f (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - ごめんなさい。誤字報告ダブりました。以後気をつけます。 (2016年12月24日 2時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2016年11月24日 22時
