お互いの位置 ページ45
「なんか詩的だね…。」
「そうかな？」
「ユノってロマンチストだから。」
ユノがロマンチストなのはファンの間でも有名だし、本人も公言している。
それに、一緒に暮らしたら尚更現実味を帯びている。
「そうだよ。ロマンチストだよ。」
「そのロマンチストさんに一つ言いたいことがあります。」
「なに？」
Aが何を言い出すのかと思って緊張する。
「トランクはきちんと整頓して帰ってきてね。」
「…はい。できるだけ。」
苦々しくトランクを見つめた。
「それと…ベッドの左側が寂しいの。」
ソファーのテディベアに寄り掛かった。
ユノは自分のベッドを眺めた。
同じことを思っているなんてなんだか嬉しくなったのと同時に寂しくなった。
「ごめんね…。」
「仕方ないことだから別にいいんだけど、前の２ヶ月よりなんだか長く感じる。」
「それは俺も…。」
確かに前の２ヶ月より格段に長く感じる。
「不思議だよな、Aがソウルのマンションに来たことないのに、なんか寂しいんだよ…。」
ベッドの右側を撫でた。
ハウスキーパーがベッドメーキングをしたシーツはノリが効いている。
ひんやりとした冷たさに、今度は頬を寄せた。
「いつか…いつか、Aがここに来れるようになったらいいのに。」
「いつかね…」
多分、何年も先になりそうだし、もしかしたら一生無理かもしれないけれど。
「うん、危ないから当分は無理かな。」
そう言って、起き上がってベッドの端に腰かけた。
「とりあえず、もう寝よう。俺も寝るし。」
「わかった。」
「おやすみ。俺の奥さん。」
「おやすみ、私の旦那さん。」
電話を先に切ったのはAだった。耳に響く電子音が寂しさを募らせる。
「はぁ…。」
深いため息を吐きだしてベッドに仰向けになって天井を見上げた。
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chie(プロフ) - <綺麗に>お風呂に一緒にお風呂に入って…気が急いてる♪ (2017年1月21日 2時) (携帯から) (
レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<ため息>静かな社内→車内 (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<我慢>着ける→点ける (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - kaedeさん» そうなんですよね。でも、否応もなしにやってくる(笑) (2016年12月27日 23時) (レス) id: 08ffa3699f (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - ごめんなさい。誤字報告ダブりました。以後気をつけます。 (2016年12月24日 2時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2016年11月24日 22時
