当分出番はない ページ37
やっと唇を離されて
「はぁっ…はぁっ…。」
はずんだ息を落ち着かせるために肩で呼吸をした。
その頬は紅色に染まり、瞳はとろけそうなほど潤んでいる。
「ただいま。俺の可愛い奥さん。」
ニヤリと笑ってリビングに入っていった。
「お、おかえりなさい…。」
恥ずかしさをかき消すように叫んでいた。
その声を背中に寝室に入った。
「参ったな…元気になったこれどうすんだよ。」
ジーンズの下でそれは痛いほど固くなっていた。
仕方なく荷物を置いてバスルームに向かうことにした。
キッチンではAがヒラヒラエプロンをして乱れた髪をまとめ直していた。
はずんだ息は整っても、まだ頬は上気したままだ。
ここ半年で思った以上に色気を発揮するようになったAに完全にメロメロ。
形式上夫婦だけど、まだ完全に一つになれていないのがもどかしい。
熱いシャワーを浴びながら他に意識を集中させることにしたけど、一向に収まりの効かない自分を恨めしく思った。
「当分お前の出番はなさそうだよ。」
そう、少なくともしばらくはない。
そのことをどのタイミングで言おうか悩ましいところだ。
バスルームから出るとソファーのところにドライヤーとブラシを持ってAが立っていた。
その姿があまりにも可愛くて口元を綻ばせた。
「準備万端だね。」
「だって、いつもの役目だもん。」
ソファーに座ってドライヤーの風と、Aの髪を梳く指の動きの心地よさに瞳を閉じた。
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chie(プロフ) - <綺麗に>お風呂に一緒にお風呂に入って…気が急いてる♪ (2017年1月21日 2時) (携帯から) (
レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<ため息>静かな社内→車内 (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<我慢>着ける→点ける (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - kaedeさん» そうなんですよね。でも、否応もなしにやってくる(笑) (2016年12月27日 23時) (レス) id: 08ffa3699f (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - ごめんなさい。誤字報告ダブりました。以後気をつけます。 (2016年12月24日 2時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2016年11月24日 22時
