ドキドキする痣 ページ26
実習を終えから帰宅して、おにぎりを片手に記録を終えた。
もうすでに午前1時を回っている。
シャワーを浴びながら風呂場の鏡を見た。
いつもはほとんど鏡なんて見ないのになぜか見てしまった。
胸元に痣が一つ。それも下着をつけていたら絶対にわからない位置。
ぶつけた記憶もなければ、ひっかいた記憶もない。
記憶を巡らせた。
―奥さん、驚かないでね。
その言葉と一緒にベッドに引きずり込まれたのは３日前。
脱衣所でタオルを巻いたままスマホを取り出した。
３回のコール音の後にユノが出た。
「どうしたの？こんな夜中に。」
ユノの声の後ろでスタッフたちの声が響いていた。まだ仕事をしているということだ。
「まだ仕事してるの？」
「ちょっと、撮影が押しちゃってね。」
「そう…。何時ごろに帰れそう？」
「あと２時間はかかるかな？ふあっ」
Aの声を聞くと安心して、堪えていた眠気が一気に襲ってくる。
そのユノのあくびにAもつられてあくびが出てきてしまう。
「そっか。明日は？」
「明日っていうか今日はオフだよ。」
「それならいいけど。」
ホッとして胸を撫でおろしたら自分がまだ濡れたままだったことを思い出した。
「で、どうしたの？」
「あ、ユノさ、胸に…。」
「ああ、あれか。って、気がつくの遅くない？」
クスクスと笑いながらAの胸に所有欲を満たすためにつけたキスマークを思い出した。
「あんなことするってちょっとダサくない？」
ダサいと言われてなんだか悲しくなってきた。
「ダサいって酷い…。俺のものって主張したかったから。」
消沈したユノの声を聞いたら自分の言葉を取り消したくなった。
「それなら、実習中以外は指輪してるもん。」
その言葉に、口元を緩ませた。
「お、それなら許す。でも、今週末はもっと俺の跡つけていい？」
「…見えないところだったらいいけど…。」
自分の胸元の痣に指をはわせた。なんだかドキドキしてくるのは不思議な感覚だ。
今まで付き合った男性にキスマークなんてつけられた経験なんてないから。
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chie(プロフ) - <綺麗に>お風呂に一緒にお風呂に入って…気が急いてる♪ (2017年1月21日 2時) (携帯から) (
レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<ため息>静かな社内→車内 (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<我慢>着ける→点ける (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - kaedeさん» そうなんですよね。でも、否応もなしにやってくる(笑) (2016年12月27日 23時) (レス) id: 08ffa3699f (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - ごめんなさい。誤字報告ダブりました。以後気をつけます。 (2016年12月24日 2時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2016年11月24日 22時
