罪な男 ページ3
「オッパ…今奥さんって…。」
振り返ると共演しているアラが立っていた。
「あ、聞いてたのか…。」
アラは日本の大学にも言っていたことがあって日本語はスラスラ話せる。
話していた内容を聞かれていたのは迂闊だったが、それはそれで仕方ない。
いずれ発表するし、今更誤魔化しても仕方ない。
「結婚したんだよ。４か月前に。」
「付き合ってる人いないって言ってなかった？」
アラが困惑した顔でユノを見上げている。
「付き合ってはいなかったからね。」
「どういうこと？」
「俺たち付き合わないで結婚したんだよ。」
「…。」
「理解できないって顔だよな。
まあ、普通はそうだよ。でも、今ではお互い好きだし大切に思ってるよ。」
「じゃあ、別に私でもよかったってこと？」
アラに気持ちを伝えられたのは１年ほど前だ。
１０年ほど前に共演してから噂されることもあったのは事実だけど、付き合っていたわけじゃない。
ただ、アラが自分に好意を寄せていたことは知っていた。
でも、妹みたいなものだし、元々同じ世界の人間と付き合うつもりもなかったから断っていた。
「そうじゃないんだよ。彼女だから結婚したいと思ったんだよ。
彼女じゃなきゃ意味がないんだ。
少なくとも今の俺には彼女が必要なんだよ。多分これからも。」
ユノがあまりにも幸せそうに語るから、何も言えなくなった。
きっとその人には何をしても勝てそうもない。
ユノは一度決めたら絶対に譲らない性格だからそれがよくわかる。
「オッパにそんな顔させるなんて相当イイ女ね。」
「いい女だよ。でも、アラもいい女だから安心しろ。」
罪な男だ。そんな笑顔を見たらこのことを誰にも話せなくなる。
それをどれだけわかってるのかは知らないけれど。
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chie(プロフ) - <綺麗に>お風呂に一緒にお風呂に入って…気が急いてる♪ (2017年1月21日 2時) (携帯から) (
レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<ため息>静かな社内→車内 (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - 誤字報告。<我慢>着ける→点ける (2017年1月19日 1時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
maimai(プロフ) - kaedeさん» そうなんですよね。でも、否応もなしにやってくる(笑) (2016年12月27日 23時) (レス) id: 08ffa3699f (このIDを非表示/違反報告)
chie(プロフ) - ごめんなさい。誤字報告ダブりました。以後気をつけます。 (2016年12月24日 2時) (携帯から) (レス) id: bc37bde429 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：maimai
| 作成日時：2016年11月24日 22時
