ある男が幸せだった話 (ページ6)

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201901・mg side ページ6

「おじゃま、します､､､」

「先リビング行ってて。お茶でもいれる。」

「ありがと、、」

　
少しでも気分が落ち着くように、この前佐久間君が俺飲まないから－ってくれたちょっと良いハーブティーを持ってリビングに向かう。

ソファに座ってる康二くんは、あの写真をじっと見つめている。

「お茶はいったよ、佐久間君がくれたやつだけど。」

「､､､ん？ああ、ありがと」

「康二くん、落ち込んでるの？」

「､､､､､､めめは、何とも思わないん？」

「そりゃ、こんな風にされたら悔しいけどね、そんなことしてくる人さえも、ファンに出来たら、俺ら最強じゃん。」

「ははっ、めぐきゅんは強いんやなあ、すごいわ。､､､俺はダメや。

照君達が積み上げてきたものを、俺が足引っ張っとるせいでだめにしてもうたらて考えたら、いつも逃げ出したくなる。」

震えてるのを少しでも安心させたくて、思わず抱きしめる。

「もう後悔したくないからここで頑張るって決めたのに、俺はダメやな、」

「そうだね。確かに、俺とは違うよね。」

「､､､っ」

「でも､､､､それがだめな訳じゃない。。そーやって弱気になっちゃっても時間がたてばしっかり立て直して努力で補おうとするし、その努力は人に見せびらかそうとしないし。

だから照くん達も康二くんを信用してるし、俺は康二くんを尊敬してるんだよ。」

「､､､､､､」

俺が何を言っても今の康二くんには響かないみたい。

ﾁｭｯ