ある男が幸せだった話 (ページ24)

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202001・mg side ページ24

２人してソファで寝落ちしたせいかまだ眠かったから、ベッドに移動して二度寝を試みる。

想いが通じたことと康二と一緒だという高揚感で寝れるかという心配は全く必要なく、寝息を立て始めた康二をしばらく見ていたら訪れた、心地よい微睡みに身を任せた。

次に目を覚ました時にはもう昼近くで、トータルしたら結構寝たな、なんて考えてから隣に康二がいない事に気づいて軽く焦る。

だけどリビングからなにやら野菜を切る音が聞こえて、のそのそとベッドを出た。

リビングに入るとキッチンに立つ康二が気づいて「おはよーさん」なんて微笑んでくるから、とんでもない幸せを感じてにやけるのを押さえることなんて到底無理だった。

その後は家でまったりと過ごしたけど、何をするにしても康二と結ばれたという事実がどうしようもなく嬉しくて、そしてその感情は決して俺１人のものではないことが伝わってきて、これまでの人生で味わったことのない幸せを、全力で感じていた。