ある男が幸せだった話 (ページ22)

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202001・mg side ページ22

首の痛みに起こされて一瞬焦る。

ソファで寝落ちしてしまったらしい。今何時だ？！

けどすぐに今日は１日オフだと思い出してほっとする。

そして違和感に気づく。膝が重たい。

正体は康二だった。康二が俺に膝枕されてる状態。

気持ちよさそうにすやすや寝てる。

やばい、めっちゃ可愛い、

取りあえず写真を撮っとこうとコーヒーテーブルの上のスマホに手を伸ばす。

膝のうえの康二がもぞっと動いたから起こしちゃったかと思ったけど、まだ寝てる。

ｶｼｬｯ

「んぅ､､､､」

まずい、今度こそ起こしちゃった？

「､､､め､､､好きやで､､､」

､､､待って、今めめ好きやでって言った？それとも俺の都合のいい勘違い？

「俺も､､､康二が好きだよ､､､」

耳元で囁いてみるとんぅ、と目を開けた。

「ふぁっ！めめ？！」

「ああ、起きちゃったの？」

「え、俺寝ちゃったん？今何時､､､？」

「まだ７時前だよ。」

「今日オフやから大丈夫や。てかごめんな、重かったやろ。」

「全然大丈夫。」

「なら良いんやけど。」

それよりも俺はさっきから気になって仕方ないことがある。

「ねえ。さっき康二寝言言ってたんだけど。」

「えぇ！なんて言っとった？はずいわあ。」

「､､､めめ好きやでって。」

「､､､っ？！」

「ねえ、ホント？俺のこと、好き？」

俯く康二に不安になる。やっぱり聞き間違いだったのかも､､､うわ、俺超イタいやつじゃん。