ある男が幸せだった話 (ページ20)

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202001・mg side ページ20

送られてきた場所の店にたどり着く。

そこには潰れて寝ちゃってる康二とこちらも若干眠そうでポワポワしてるふっかさんがいた。

「遅くなりました､､､」

「んあ？ああ、めめ､､､悪いけど康二、連れて帰ってあげて、」

「分かりました。ふっかさんは？大丈夫ですか？」

「俺は大丈夫ぅ」

「じゃあ、帰りますね？気をつけて帰ってください。」

「はぁい。じゃあねぇ」

取りあえず寝ちゃってびくともしない康二をおぶって大通りに出て、タクシーを捕まえる。

「どちらまで？」と聞かれたので、自分の住所を伝えた。

寝てるの起こすのも可哀想だし、まあ今日は俺んちで我慢してねってことで。

家に着く頃には目が覚めた康二だけど、酔いが醒めてないのと恐らく疲労とで、何も言わずに俺の家に着いてきた。

取りあえずソファに座らせ水を渡す。

暫く経ってシャワーを浴びてもらってる間に康二用の部屋着を探す。

よく考えたら恋愛感情を抱いてるやつと一夜を二人きりで過ごすのは結構やばくないか？

相手の返事はまだもらえていない状況だけど。

油断したら変な方向に走っていきそうな思考回路に今日は康二を介抱してるだけ、と言い聞かせて無理やりテレビに集中した。