ある男が幸せだった話 (ページ11)

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202001・kj side ページ11

それ以来めめは何もしてこなかった。

アタックしてくるとか、そういうのも無くて、俺はちょっと拍子抜けした。

だから俺も何だか普通に接してしまって、あの告白のことはあまり気にせず、そのまま一年がたった。

最近ではラウがめめにべったりやし、めめも弟がかわいくて仕方ないようで、俺も最近はだてとか翔太君とか年上組とも良くつるむようになった。

翔太君はたまに不自然にめめのこと聞いてきたりするけど、心配せんでもめめとは変わらず仲はいい。

ちょっと関係性が変わっただけ。

でもラウとじゃれているめめを見るとどうしようもなく寂しい気持ちになるのはきっと気のせいや。

それに、なんと加入して一年、ずっとずっと夢やったデビューをさせてもらえた。

デビューをジャニーさんの病室で伝えられたときは、思わず泣いてしまった。

ほんまに嬉しいことやし、お仕事も増えて、ますます頑張らないといけない時。

そんな中、めめに「大事な話がある、ご飯食べよう」と言われた。

外だと何だから、午後のグループのお仕事のあとにめめが家に来ることになった。