逃亡捌 ページ9
「………蕨姫、これ……」
開けて呆然とした。
開いた口が塞がらないとはこのこと。
そして私が戸を開けてしまったので、
「殺すッ！！！！」
と蕨姫が殴ってきました。
いやちょ、爪も顔も怖い……っ。
「蕨姫っ、これはっ……」
そこにあったのは、木下さんの死体。
と言ってもだいぶむごい状態なのだが。
体には数十箇所の刺傷があり、手脚は切断され目玉は無かった。
あ、あった、口の中に入ってる。
頭だって半分無いし……。
「はあ？アンタのためとか勘違いすんな」
じゃあどうして？
蕨姫と木下さんの接点なんてほとんどなかった。
私の体の傷の話をした時くらい。
本当にそれで木下さんを…？
「だから私から取ったんですか？」
取られたの、ちょっと悔しかった。
「………」
「どうして木下さんを？」
私じゃ物足りないって、自分でも恥ずかしかった。
「………」
「私が暴力振るわれてたからですか？」
「五月蝿い！！！この男にアンタなんて勿体ないのよ！！！」
「え」
一瞬ビックリしたけど、木下さんを侮辱してた……。
「それは、蕨姫、私の事…」
それは褒めてくれたんですよね？？
私を守ってくれたんですね？？？
「私のデザートを傷つけたんだもの、当たり前の仕打ちよ」
サラッと怖いことを言う蕨姫。
最高に美しいです。
「…蕨姫、ありがとうございます…」
なんだか我慢していた自分がバカバカしくなった。痛くても叫ぶのを我慢して。
惨めな思いをした。
それに蕨姫は気づいてくれてたんだ。
………本当に蕨姫には勝てない。
「………ありがとうございます…」
泣きそうになりながら呟いた。
それを蕨姫が聞いていたかどうかは分からない。
こんなに思ってもらったことなんて無い。
小さい頃から厳しく指導されてたから。
人が殺されたことよりも私はその気持ちの方が嬉しかった。
☆ありがとう蕨姫〜〜_____
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麗葉 - 堕姫様ってよく考えたら「片付けろ！」とか「花魁の言うことなのだから禿はしっかりこなせ！」ぐらいしか言ってない､、、梅様LOVEです。 (5月17日 0時) (
レス) @page42 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 素晴らしい皮肉とツンデレを交えた濃厚なメリバヤンデレ……最高過ぎます。話のテンポも軽快で終わり方も素晴らしいです。書いてくださりありがとうございますm(_ _)m (2023年1月10日 0時) (レス) @page42 id: 22cb640d25 (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - はれて堕姫様推しになりました！！最高です！！ (2022年12月10日 8時) (レス) @page42 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 堕姫さま、、、、、😭😭😭😭 (2022年10月20日 6時) (レス) @page42 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
バレーボール - 堕姫様推しとしてとても素晴らしい作品に出会えて光栄でした。ありがとうございました。 (2022年2月21日 20時) (レス) @page42 id: a6efa60e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤目のなりすまし
| 作者ホームページ：http://instagram.com/nuka___1111
作成日時：2019年9月12日 21時
