逃亡肆 ページ5
豚小屋のような顔も少しはまともになったかな？？？？
開き直ったから、自分で豚小屋って言っても私全く気にしない。
「ふん、豚小屋」
「すみません禿やめて豚小屋行ってきます」
「ウザ、不細工のくせにアタシのデザートのくせに」
今は巳の刻。
ほとんどの遊女は二度寝から目覚める時間。
そして朝風呂の時間。
私はお先に失礼したので、蕨姫を朝風呂に、と部屋まで来た。
部屋に来た瞬間、豚小屋と言われたので蕨姫も大分ツンデレだなと思った。
「ポジティブすぎんのよ、ほんと腹立つ」
「ふふ、蕨姫は本当にツンデ…」
最後まで言えませんでした。
なぜなら蕨姫の爪が喉にあったから。
「調子乗らないで。アタシの機嫌損ねたら首はねるから」
「は、はい…」
ものすごく早かった。。
その目付きにドキドキしてしまう。
はあ……美人で強くて……本当に自慢の人。
早く蕨姫がみんなに私の事自慢できるように、頑張ります。
絶対蕨姫のようになってみせますから。
あの時の私の目標は未だに今の私の目標である。
努力し続けて数年。
私はこの人の元で花魁にまでなった。
長い間いたけれど、正直六回はガチで喰われそうになったことがある。
それって美しくなってきたってことでいいんだよね？？？？
「はあ？ほんとに冗談は顔だけにして欲しいわ」
眉を寄せて話す蕨姫。
そのクセ、禿にこわがられてるって知ってます？？？
「蕨姫、貴方の方が美しいですよ」
「当たり前のことを言わないでくれる？」
「ふふ、そうでしたね」
傍から見れば冷たく感じるかもしれない。
だけど私はそんな蕨姫が好き。
私の命の恩人。
目指すべき人。
「紅梅花魁、そろそろ道中です」
私の禿が告げに来た。
「ありがとう、蕨姫そろそろ私行きますね」
立ち上がって言った。
「…また、あのオヤジ？」
そんな嫌そうな顔しないでください。
これが私たちの仕事ではありませんか。
「……ええ、そうです。行って参ります」
あのオヤジこと、豪商の木下さん。
私の初を貰ってくれた方でもあり、常連さん。
私の花魁の座は木下さんなくしてありえない。
普段は温厚、性格は特に何も問題は無い。
………が、木下さんは床入りからが酷いのだ。
☆大体拾われたのが12〜3歳くらい_____
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麗葉 - 堕姫様ってよく考えたら「片付けろ！」とか「花魁の言うことなのだから禿はしっかりこなせ！」ぐらいしか言ってない､、、梅様LOVEです。 (5月17日 0時) (
レス) @page42 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 素晴らしい皮肉とツンデレを交えた濃厚なメリバヤンデレ……最高過ぎます。話のテンポも軽快で終わり方も素晴らしいです。書いてくださりありがとうございますm(_ _)m (2023年1月10日 0時) (レス) @page42 id: 22cb640d25 (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - はれて堕姫様推しになりました！！最高です！！ (2022年12月10日 8時) (レス) @page42 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 堕姫さま、、、、、😭😭😭😭 (2022年10月20日 6時) (レス) @page42 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
バレーボール - 堕姫様推しとしてとても素晴らしい作品に出会えて光栄でした。ありがとうございました。 (2022年2月21日 20時) (レス) @page42 id: a6efa60e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤目のなりすまし
| 作者ホームページ：http://instagram.com/nuka___1111
作成日時：2019年9月12日 21時
