逃亡卅陸 ページ37
「よかったわね、アイツはお兄ちゃんがトドメをさしたわ」
私が天元様を見たのを察して堕姫様がそう行ってきた。
「そう、ですか…」
「ふーん？あんまり嬉しそうじゃないのね」
「好きではなかったのですがやはり死ぬとなると…」
なんだか違うような。
天元様は私の育ての親みたいな、兄みたいな…。
家族が死んでしまうみたいで心がいたたまれない。
「へえ、よく分からないわ」
興味がなさそうに堕姫様が言った。
なんだか暗い話をしてしまった……。
「ですが、私の幸せは堕姫様が源なのです。堕姫様なくして、幸せのしの字もありませんよ！！」
暗い雰囲気を吹き飛ばすかのように叫んだ。
「はあ、だからアンタは………｣
さっきから呆れさせてばかりだけど、堕姫様のことが好きなのだから仕方ない。
これでやっと怯えずに暮らしていける。
堕姫様と死ぬまで。
それが嬉しくてたまらない。
ニヤけがとまらない。
そして堕姫様が口を開いた。
｢………アタシも、アンタといるのは好…」
『霹靂一閃 神速』
だけど、言葉が途切れた。
というか、聞こえなかった。
金髪の人が此方へ物凄い速さで来たから。
「だっ、だきさま！！！！！」
どうして堕姫様の首が斬られそうになっているの…？
堕姫様も一瞬理解ができていなかった。
やめて、やめて！！！
もう私から取らないで！！！！
「堕姫様！！！堕姫様っっ！！！！！」
でも私は遅いから何も出来ない。
できたとしても足でまとい。
叫ぶことしか出来ないなんて。
でもここで堕姫様が殺られる所を眺めているだけなんて、そんなの嫌だ。
だけど、私の悲痛な叫びは届かなかった。
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麗葉 - 堕姫様ってよく考えたら「片付けろ！」とか「花魁の言うことなのだから禿はしっかりこなせ！」ぐらいしか言ってない､、、梅様LOVEです。 (5月17日 0時) (
レス) @page42 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 素晴らしい皮肉とツンデレを交えた濃厚なメリバヤンデレ……最高過ぎます。話のテンポも軽快で終わり方も素晴らしいです。書いてくださりありがとうございますm(_ _)m (2023年1月10日 0時) (レス) @page42 id: 22cb640d25 (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - はれて堕姫様推しになりました！！最高です！！ (2022年12月10日 8時) (レス) @page42 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 堕姫さま、、、、、😭😭😭😭 (2022年10月20日 6時) (レス) @page42 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
バレーボール - 堕姫様推しとしてとても素晴らしい作品に出会えて光栄でした。ありがとうございました。 (2022年2月21日 20時) (レス) @page42 id: a6efa60e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤目のなりすまし
| 作者ホームページ：http://instagram.com/nuka___1111
作成日時：2019年9月12日 21時
