逃亡参 ページ4
おはようございます皆様。
今は卯の刻、遊女達が一回起きる時間です。
一夜を共にしたお客様を見送るそうで。
そして私は今、蕨姫に蹴られて起きました。
「ほんとに廊下で寝るとか相当な阿呆なの?
はあ、やになっちゃう。阿呆なんて食べても不味いのよ」
あれ、そんな大声で言っていいの?
「食べるなんて言ってもいいんですか?」
鬼だってこと、ここで公表してるのかな?
そう言うとまたすごい顔で睨んできた。
「は?いいわけ無いでしょ?繰り返さないでよ。誰か聞いてたらお前のせいだからな」
鋭い眼光。
普通の人だったら震え上がってチビってしまいそう。
「はいすみません」
めちゃくちゃ理不尽だけど、耐えます。
私、くノ一(以下略)
「あんたのこと女将に言ったから。女将のとこ行って。アタシはここでゆっくりしてるから」
それだけ言って部屋に戻ってしまった。
はあ。女将とはどこにいるのでしょうね。
………も、もしかして、私の力を試している………!?!?!?
そうなのですね?蕨姫……っ!!
ならば私の全力を見せます。
廊下をうろちょろしていると、女将らしき人がいた。多分この人。
「すみません、私、蕨姫の…」
そう言うと、女将さんらしき人が挨拶を遮ってきた。
「あぁ、あんたが。私がここの女将、宜しく」
よし、蕨姫に私の力を見せつけてやりました。
どうだ!すごいでしょう!
「それにしても、………大丈夫かい?あの子キツイだろう………?」
小さな声で話す女将。
確かにこれを蕨姫が聞いたらガチギレしそうだけども。
「いえ、愛情のある厳しさだと思っています」
そう言うと目を丸くして、驚いていた。
「変わった子だねぇ……まあいい、あんたは………汚いねぇ。先に朝風呂してしまいな」
「え、いいんですか?」
確かに私汚いけど。
そんな一番風呂だなんて、、風呂がカビそう。
「ここの店の子になる以上汚い格好はさせられないよ」
「わかりました」
いい女将さん。
ようやく、私、未来が見えてきました…。
☆意外とドM気質_____
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麗葉 - 堕姫様ってよく考えたら「片付けろ!」とか「花魁の言うことなのだから禿はしっかりこなせ!」ぐらいしか言ってない、、、梅様LOVEです。 (5月17日 0時) (レス) @page42 id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
陽毬(プロフ) - 素晴らしい皮肉とツンデレを交えた濃厚なメリバヤンデレ……最高過ぎます。話のテンポも軽快で終わり方も素晴らしいです。書いてくださりありがとうございますm(_ _)m (2023年1月10日 0時) (レス) @page42 id: 22cb640d25 (このIDを非表示/違反報告)
ザイ(プロフ) - はれて堕姫様推しになりました!!最高です!! (2022年12月10日 8時) (レス) @page42 id: 699f0917a9 (このIDを非表示/違反報告)
アキ(プロフ) - 堕姫さま、、、、、😭😭😭😭 (2022年10月20日 6時) (レス) @page42 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
バレーボール - 堕姫様推しとしてとても素晴らしい作品に出会えて光栄でした。ありがとうございました。 (2022年2月21日 20時) (レス) @page42 id: a6efa60e38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤目のなりすまし | 作者ホームページ:http://instagram.com/nuka___1111
作成日時:2019年9月12日 21時