ようこそ、妖怪と藤の家紋の家へ【鬼滅の刃】

ひだる神:壱 ページ9

今日は山へ山菜取りに来ております。




夕方なのですが、仕方ありません。

今日は忙しかったので……。




鬼が活発になる前に取って帰りましょう。






その間お屋敷のお留守番を管狐に頼んできました。






おばあちゃんに連れてこられたこの山は、最初は嘔吐しそうな程嫌でしたが、今となってはそれもいい思い出ですね。








……あ、これ食べられるきのこ！




見た目毒っぽいんですが、美味しいんですよ。


隊士の方々に出したら面白いことになりそうですね。ふふふ。















「む、無理無理無理無理ィィ！！！！」





「え？無理じゃありませんよ、おばあちゃんの秘伝のレシピで美味しくしますよ」




あら、咄嗟のことに答えてしまいましたが、誰です？？？









「おおお腹空きすぎて死ぬ！！嘘！こんな所で！？？こんな死に方嫌なんだけど！！？！！」






声のする方へ行ってみた。





チラッと覗くと、金髪の男の子が【ひだる神】に取り憑かれていた。






ああ、それはお腹すきますよね。







【ひだる神】は人に取り憑いてお腹を空かせるんです。







最悪死に到りますが。







「そんな叫ぶ力があるなら大丈夫ですね」



背を向けようとすると、






「ちょっっ！！！ちょまっっ！！、まって！？！？俺苦しそうだよね！？え！？見たよね！？今、君見たよね！？」






「ひだる神に取り憑かれてお腹を空かせてビョコビョコ飛んでる金髪の男など私は見ていません」





さて、また山菜探しですね。









「ああああああんな可愛い子にそんなこと言われたら俺もう死んでもいいかも！？！？、いや良くないけどさ！？！？あああお腹すいたぁ、もうなんでもいい、なんでも食べることにする！！」








支離滅裂だけどとりあえずお腹が空いてるってことは伝わってきた。



何この子すごい。







本当に血迷ったのか、金髪の子はそこら辺にあった物を口に入れた。






「あ、それは」






金髪の子が食べたものは毒キノコ。


すまん、成仏してクレメンス。









「う"っっっ！！く"るじ〜〜〜〜！！！！たすっ、たすけてっっ！！！」





そうなりますよね。









☆前作じゃ一言二言しか出せなかった善逸登場!!_______

ひだる神:弐→←鼦:肆

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す