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鼦:肆 ページ8

もう少しで蝋燭が無くなりそうでしたので、変えようと思い燭台に近づきました。





「蝋燭、変えますね」







燭台を持った瞬間に、ものすごい速さで何かが横切った。






その何かが手に当たったおかげで、無事燭台が倒れそうです。








はあ????何してくれてんだ


ぶっちすんぞ









「か、火事になる…っっ!!!」





急いで止めようと、手を伸ばした。



別に私が火傷したっていい。




だけどおばあちゃんの屋敷を火事で失いたくない。




思わず目をつぶってしまった。






だが、私の手は熱くなることも痛くなることもなかった。







「え、?」



何があったのだろうか??

目を開けると、




煉獄様が片手で蝋燭を握り、私は煉獄様の腕の中にいた。





「無事か」




少し、怒ってる…??



この一言だけですが、なんでこんな危ないことをしようとしたんだ、と煉獄様に言われているようで……




ゴクリと唾を飲みました。




ですがそれも一時のこと。



私のことを庇い、怪我をした煉獄様への申し訳なさが勝ちました。







「れ、煉獄様…、お怪我は!?痛いですよね!?火傷は!?!?!?私を何故庇ったのです!?」




この時ほど真っ青になったことなど、覚えていません。



まあ記憶が無いからそうなのですが…





「俺はこのくらいの怪我は平気だ!」





いいえ、私は行動させていただきます。



「手当てっ…手当てを!!!」







立ち上がろうとしたのですが、右腕を掴まれました。









「君の火傷は平気か」






先程までの笑顔が消え、真剣な顔で聞かれました。




「…平気、です」







偶然ですよね。



私、記憶はありませんが、右腕に火傷の跡があるのです。



今掴まれているのは右腕。







いえ、煉獄様が聞いたのは今のことです。


昔のことではないはず…







煉獄様に腕を離してもらい、手当てをして、安静をとっておやすみになってもらいました。








その後、管狐が鼦の一匹を捕まえてきてくれたので、鼦には然るべき報いを与えこの地には近づくなと釘を刺しておきました。




煉獄様の朝は早く、びっくりしましたが朝食のあとお見送りをしました。







「また来る!」





目をぱちくりしてしまいました。




私を庇い、怪我までしたのに此処へまた来ると言ってくださるとは思いませんでした。






「…はい、お待ちしております…!」






☆何か知っている…?_____

ひだる神:壱→←鼦:参



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Regulus(プロフ) - 読んでいて凄く楽しかったです! (2020年3月31日 16時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - 瑞姫さん» それは雄叫びをあげてえいさーしましょう………(;;) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
瑞姫(プロフ) - 後ろ振り向いたらマジで親がいて叫びました(・-・) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 8320c42a92 (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - おしるこぉさん» こんなに前の作品を見て頂いて…ありがとうございます(;;)(;;)個人的には男の子かな、と……多分……読んでくださってありがとうございます〜〜(;;)(;;) (2019年9月13日 14時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - まじ好き(語彙力)管狐ちゃん?管狐くん??というか性別あるのか??どっちでもいいけどイケメンだなしんど〜〜とりあえずとぅうとぅい(尊い)ことは分かった() (2019年9月13日 14時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤目のなりすまし | 作者ホームページ:http://instagram.com/nuka___1111  
作成日時:2019年8月23日 12時

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