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管狐:陸 ページ37

「……あれ、私、寝てた…?」




起きると辺りはまだ少し暗かった。

暁がもう少しで見えるくらいだ…。




なんだか、長い、長い夢を見ていたような気がする。




だけど、私の右腕が本当のことだと証明している。






「管狐、ごめんね忘れちゃってて。ずっと、ずっと傍にいてくれたんだね…」




私はあの屋敷にいるのだと、ずっと思っていた。


だって管狐はそういう妖怪だから。





でもこの管狐は違うんだ。


私と共に居てくれた。

私が記憶を失っても。







管狐は私の周りをグルグル回った。



ボクは君のことが大好きだよ、って言ってるみたいだなって思った。



我ながら自意識過剰?









「…行かなきゃ、煉獄様が来ないうちに…」






ポツリと呟く。













「誰が来ないうちに?」





「!!!」






振り返ると、夢の中で見た煉獄様がいた。





「あの屋敷から出るなと、言ったはずだ」






そう言って笑いながら近づいてくる。


手には刀がある。






「どうして刀を手に持っているのでしょう?」



「君が逃げ出さないためだ」









「…私は…“私”が幸せを願ったから…、逃げますよ、!」





そう言うと管狐が煉獄様に向かっていった。


少しの間でも時間稼ぎをしてくれるみたいだ。





全速力で逃げた。


無駄だと思っても、体が動いた。






“私”も、管狐も、私に繋げてくれたから。



必死にそれに応える。







「はぁっ、はぁ」




疲れた。息切れ。きつい。辛い。やめたい。





でも。





捕まりたくない。






「あっ!!!!!」





足が引っかかった。



夢と同じだ。








下に落ちるまでも全て同じ。







また立ち上がろうとした、だが、ズキッと足に痛みを感じた。



挫いてしまったみたいだ。









☆逃げて生き延びろ!!_____

管狐:漆→←管狐:伍



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Regulus(プロフ) - 読んでいて凄く楽しかったです! (2020年3月31日 16時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - 瑞姫さん» それは雄叫びをあげてえいさーしましょう………(;;) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
瑞姫(プロフ) - 後ろ振り向いたらマジで親がいて叫びました(・-・) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 8320c42a92 (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - おしるこぉさん» こんなに前の作品を見て頂いて…ありがとうございます(;;)(;;)個人的には男の子かな、と……多分……読んでくださってありがとうございます〜〜(;;)(;;) (2019年9月13日 14時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - まじ好き(語彙力)管狐ちゃん?管狐くん??というか性別あるのか??どっちでもいいけどイケメンだなしんど〜〜とりあえずとぅうとぅい(尊い)ことは分かった() (2019年9月13日 14時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤目のなりすまし | 作者ホームページ:http://instagram.com/nuka___1111  
作成日時:2019年8月23日 12時

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