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件:壱 ページ29

「俺はAがいなくなり、毎日おかしくなりそうだったが、Aはそうではないな」





私の頬に置かれた煉獄様の手が、私の唇をなぞった。




煉獄様の目から視線が離せない。




さっきから心臓がうるさくて、どうしよう。





しずまれしずまれもう止まってもいいから!!

いや止まっちゃダメだけど、、





「もう、おかしいので、っひ、!」




ドンッ_____



目に見えない速さで刀を抜かれた。


そして、私の真横に刀が。





スレッスレの所を刀で刺していた。





何が起こったか理解した時には冷や汗が出た。







「君がもう、何も出来ないよう刀を俺に預けてくれないか」





「で、でも、これはっ、」




煉獄様は私の右腕を掴んで、袖をめくった。



昔火傷をした跡が残っている腕。







「やはり消えかけているな。また、付けなければ…」




「え、…?」






「他の男が寄ってこないように、俺の印を」






煉獄様はゆっくりと右腕から私の目へと視線を変えた。



目が合った。






「次は、どこに付けようか」




笑いながら煉獄様は言った。


その姿がとても怖かった。




息をするのを忘れそうなくらいに。








「目立つところがいい、男が寄ってこないだろう」






考えていることが分からない。



何を言っているの…?






この火傷は、煉獄様がしたことなの…?




「ご、ごめ…んなさっ、」






煉獄様の手は私の額を触り、目から鼻、口、そして首を触った。





「ここがいい。」





「……っ、」






恐怖で涙が零れてしまった。



それを見て、煉獄様は嬉しそうに笑った。









怖い。









「もう、遅い」




その言葉を聞き、







「す、すみま、せんでし、た…っ、」







怖くて謝るしかなかった。





気づいたら自分の手にあったはずの刀は、煉獄様の手に渡っていた。















☆もうそろそろ終盤ですねぇ……_____

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設定タグ:鬼滅の刃 , 妖怪 , 煉獄杏寿郎
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Regulus(プロフ) - 読んでいて凄く楽しかったです! (2020年3月31日 16時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - 瑞姫さん» それは雄叫びをあげてえいさーしましょう………(;;) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
瑞姫(プロフ) - 後ろ振り向いたらマジで親がいて叫びました(・-・) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 8320c42a92 (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - おしるこぉさん» こんなに前の作品を見て頂いて…ありがとうございます(;;)(;;)個人的には男の子かな、と……多分……読んでくださってありがとうございます〜〜(;;)(;;) (2019年9月13日 14時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - まじ好き(語彙力)管狐ちゃん?管狐くん??というか性別あるのか??どっちでもいいけどイケメンだなしんど〜〜とりあえずとぅうとぅい(尊い)ことは分かった() (2019年9月13日 14時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤目のなりすまし | 作者ホームページ:http://instagram.com/nuka___1111  
作成日時:2019年8月23日 12時

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