刑部姫:弐 ページ25
お客様がいらっしゃったのでしょう。
「誰かいらっしゃいましたね、さ、刑部姫さっさと城へ戻りなさい。」
あんたがいるとお客様に何かしかねないからね。
『だから妾は迷子じゃて』
本当は分かるだろ。
『分からん』
ふん、とそっぽ向くのやめなさい。
子供じゃないんですから。
『ふん』
頑なに首を縦に振らない刑部姫。
私が先に折れてしまいました。
「もういいです。お客様に迷惑かけなければ好きなだけいて下さい。
面倒臭いので。」
『ふっふ、妾の勝ちじゃ。最後が余計じゃがな。』
刑部姫を放置して、玄関へ向かうとつい最近も此処へ来た人がいた。
「……いらっしゃいませ、この屋敷へ来て下さり誠にありがとうございます。」
…なんで来たのでしょうか。
「ああ、世話になる」
炎柱、煉獄杏寿郎様がいた。
「お風呂になさいますか、ご飯になさいますか、それとも」
「君がいい」
それとも、もうお休みになられますか、と聞こうとしたんですけど。
そんなニッコリ微笑まれても、困るんですが。
「いえ、私は食べ物ではないので無理です。」
『ほう、あの男本気で言っておるぞ。物珍しい奴じゃのう。』
おいこら、物珍しいってどういう意味だ。
というか、此処に来ないで欲しいのですが。
『これこれ、そうぷんすかするでない。妾は心が読めるしお主以外には妾の声は聞こえんだろう。一種のてれぱしーってやつじゃ。』
言ってみたかっただけだろそれ。
「冗談だ!風呂で頼む」
『くっく、冗談じゃないくせによう言うわ。』
もう、うるさいから!!!!
聞きたくないから!!!
そう言った煉獄様はお風呂へ向かわれた。
その間に食事の準備をした。
『あの男、今日はさつまいもの味噌汁がいいと言っていたぞ』
「そうですか。」
だからさつまいもの味噌汁にするほど私は優しくないですよ。
『まあ昨日も一昨日も先週も先々週もさつまいもの味噌汁を飲んだといっていたがな』
「それもう“カレーライスは飲み物”みたいな感覚だろ」
『何を言うか。あの男はデブではないだろう』
「そういう事じゃない。」
☆悲報、ワイさつまいもの味噌汁飲んだことがない________
302人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Regulus(プロフ) - 読んでいて凄く楽しかったです! (2020年3月31日 16時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - 瑞姫さん» それは雄叫びをあげてえいさーしましょう………(;;) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
瑞姫(プロフ) - 後ろ振り向いたらマジで親がいて叫びました(・-・) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 8320c42a92 (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - おしるこぉさん» こんなに前の作品を見て頂いて…ありがとうございます(;;)(;;)個人的には男の子かな、と……多分……読んでくださってありがとうございます〜〜(;;)(;;) (2019年9月13日 14時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - まじ好き(語彙力)管狐ちゃん?管狐くん??というか性別あるのか??どっちでもいいけどイケメンだなしんど〜〜とりあえずとぅうとぅい(尊い)ことは分かった() (2019年9月13日 14時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:赤目のなりすまし | 作者ホームページ:http://instagram.com/nuka___1111
作成日時:2019年8月23日 12時