小袖の手:弐 ページ18
「ええ、おばあちゃんの物です。甘露寺様、いわく付きの物以外で着てみますか？」
「え！？いいんですか！？」
目をキラキラ輝かせて、はあもう、貴方という人は………けしからん、もっとやれ。
「はい、この着物もおばあちゃんも綺麗な方に来てもらった方がここで放置されてるよりいいと思うんです。」
「じゃあ、お言葉に甘えさせていただきます〜！えっと、これとか…」
甘露寺様は後ろでガサゴソ漁り始めた。
何かいいのを見つけたのでしょうか。
「これ着てみたいです！」
甘露寺様が出した着物、それは袖口が狭く高級そうな着物でした。
その着物、おばあちゃん着たことありましたっけ……
………それは、確か…
「……甘露寺様、今すぐその着物を手から離してください」
「えっ！？す、すみません、駄目な物でしたか…？」
そう言って甘露寺様が着物を手から離した。
その着物は【小袖の手】。
着物に憑く妖怪で、その着物を着た者は病に伏し、身の回りで様々な怪異が起こると言われています。
着物の袖口から手が出ている絵巻物など、ありますよね。あれです。
甘露寺様は触っただけで、着てはいないので大丈夫だと思いますが…。
なんでこんな所に【小袖の手】が…？
今度、怪しいものは処分しなければなりませんね。
管狐と一緒にやりましょうか。
「これは着てはいけない着物です。
甘露寺様が見つけてくださったおかげで被害が出ませんでした。本当にありがとうございます。」
そう、甘露寺様がいなければ他に被害が出ていたかもしれない。
さてこれは、こちらで_____
「危ないっっ！！！！」
急に甘露寺様の大声が倉庫に響いた。
「えっ」
その言葉に驚いて上を見ると、壺らしきものが落ちてくるのが見えた。
が、それを素早い速さで甘露寺様がキャッチしようとして割っていた。
私の真上ではなく、少し横で割ったので破片は頭にかからなかった。
「Aさん大丈夫ですか！？！？ああああっ、す、すみません、壺割っちゃいましたっ、」
一瞬の内に色んなことがありすぎてよくわかんなかったけど、なんだかおかしくて笑ってしまった。
「甘露寺様、守ってくださってありがとうございます。壺は大丈夫ですよ、気にしないでください」
☆なんで上から？______
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Regulus(プロフ) - 読んでいて凄く楽しかったです！ (2020年3月31日 16時) (
レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - 瑞姫さん» それは雄叫びをあげてえいさーしましょう………(；；) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
瑞姫(プロフ) - 後ろ振り向いたらマジで親がいて叫びました(・-・) (2019年9月16日 16時) (レス) id: 8320c42a92 (このIDを非表示/違反報告)
赤目のなりすまし(プロフ) - おしるこぉさん» こんなに前の作品を見て頂いて…ありがとうございます(；；)(；；)個人的には男の子かな、と……多分……読んでくださってありがとうございます〜〜(；；)(；；) (2019年9月13日 14時) (レス) id: 52f4f26d76 (このIDを非表示/違反報告)
おしるこぉ - まじ好き(語彙力)管狐ちゃん？管狐くん？？というか性別あるのか？？どっちでもいいけどイケメンだなしんど〜〜とりあえずとぅうとぅい(尊い)ことは分かった() (2019年9月13日 14時) (レス) id: 3d9d1f1805 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤目のなりすまし
| 作者ホームページ：http://instagram.com/nuka___1111
作成日時：2019年8月23日 12時
