ようこそ、妖怪と藤の家紋の家へ【鬼滅の刃】

山地乳:壱 ページ11

今は夜明け前。





なんでも我妻様、夜明け前に出ないと間に合わないらしい。



何かは知りませんが。







「もう治りましたか？そうですか、それならば鬼狩り頑張ってください。そしてまたお会いしましょうね」






そう言ってしつこい我妻様を送り出そうとした。






「え？それって鬼狩りした後はもうここ来てもいいってことかな！？そういうことかな！？」




一を言えば十で返してくるこの男、ほんとに怖い。




「あ、もうそれでいいです。」






絶対また来るから！と言いながら我妻様は出て行った。




姿が豆粒になるくらい手振ってた。









あともう少しで、暁が見えそう。



見てもいいかも。




暁を見るため、外にいようとした。







すると、遠くから人が歩いて来るのが見えた。








今は、夜明け前ですよ？



起きて、外を出歩く人などそうそういない。







「誰だろう…？」





目を凝らしてよく見ると、その男は誰かを抱えている。



怪我…？しているのだろうか。







どんどんこちらへ来る。





この藤の家紋の家へ向かっているのでしょうか。









近づくにつれ、段々緊張してきた。



なんか、こう、あの男の人、普通と違うような感じがして………

















「……え」












目の前に来てわかった。




この人、鬼だ。






鬼…がどうして…









「……あの、」




いやいや目が六つ……！？


なんの冗談？？？






怖いんですが、いえ、それよりも！？









「この娘を…頼む…」









なぜ鬼が人間の子を連れてくるの？




聞きたいことが山ほどある。









「え、ちょ、」









「私が…連れてきたことは…記憶から消せ…」









そう言って六つ目の鬼は消えた。



もう朝日が出るからだろう。








「え？え、？ええええ、えと、え！？すごい傷…手当て、手当てしなきゃ」






この子すごい傷。鬼に襲われたの？




ああもう、聞きたいことがほんとにたくさん。









屋敷の中に急いで連れていった。









☆あのシーンの裏話です________

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