【文スト】チェロの音はもういいから！！【ドストエフスキー】

三曲目 ページ3

それから7年後_____


7年前の雨とは違って天気は晴れ。
不思議と高校生活を誰かに応援されてるような気持ちになる。



｢起立、礼｣

｢さようなら｣



もう誰も走って教室を出ることは無い。
そう、もうみんな高校生だから。



__帰り道___



｢あ、A、そーいえば今年の誕生日は薔薇来なかったんでしょ？？｣

｢あーそうそう、今年は来なかったわ｣




実は6年前から4月26日のあたしの誕生日には決まって知らない人から薔薇が届く。




6年前 ピンク色の薔薇が5本

5年前 赤色の薔薇が1本

4年前 赤色の薔薇が6本

3年前 赤色の薔薇が9本

2年前 赤色の薔薇が21本

1年前 赤色の薔薇が101本





｢私たちの間では今年は何本来るんだろうねって予想してたんだけどね〜…｣


｢私の予想は108本かなあって思ったんだけどなぁー。｣


｢まあ、Aドンマイ！｣


｢え、あたし知らぬ間に好かれて知らぬ間に振られてるってこと…！？｣





なんであたしはこんなに振り回されてんだ。知らんヤツに。



(何処のどいつかは知らんが絶対許さん…)

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