吸血鬼が55人 ページ7
私はもう一度寝る気分にはなれなかったので布団でダラダラと過ごしていた。
そしてあることに気づく。
「…ポテチ置いて来ちゃった…」
そらるさんに襲われた場所にそのまま放置されているであろう。
勿体無いことした…!
家の中には今一袋もポテチがない。
ピンチだ。今すぐ買いに行こう。
携帯で時間を確認する。
ロック画面には18:32と示されていた。
まだ6時だ、全然いける!
私は痛い体を動かしポテチのためにコンビニへと向かった。
「ありがとうございました〜」
明るい店員さんの声を背にコンビニを出る。
「ふふん〜ポテチ買った〜!」
ポテチを買って上機嫌な私。
ポテチのおかげで痛みが消え始めた。
流石はポテチ。
帰って早速食べよう。
まだ8時回ってないから大丈夫だよね〜。
のりのりで袋をブラブラさせながら、暗くなった帰り道を歩く。
「お、今日は月が綺麗だなー。満月かな?」
空を見上げると満天の星に真ん丸お月様がこちらを向いていた。
しばらくボーッと月を見つめる。
すると、あることが頭をよぎった。
ポテチ、コンビニ、満月、七時前。
あれ…どっかで同じような事…。
…そらるさんと会った時、同じようなことしてたかも…?
確か家にポテチが無くてコンビニへ…で、暇だから展望台で食べようと…。
完璧にそうだ。
まさかこんなに早く可能性が出てくるなんて。
今を逃せば多分、当分会える可能性はない。
あそこに行けばまた会えるかも。
そらるさんと私が最初に出会った展望台。
血を吸われるのはごめんだけどちゃんとお礼を言いたい。
可能性があるなら、行ってみようかな。
私はマンションとは反対方向の山の方へと足を運んだ。
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白猫 - 続きが気になりすぎてヤバい!!作者さーーん!!! (2019年2月17日 7時) (レス) id: 31ca7faa7d (このIDを非表示/違反報告)
匿名ちゃん - 館の人達」はどうなったんだ・・・ (2019年1月7日 14時) (レス) id: a1c366449e (このIDを非表示/違反報告)
裏鼓 月夜 - まってつづきが気になる (2019年1月3日 23時) (レス) id: 66718f710e (このIDを非表示/違反報告)
留空-るぞら-(プロフ) - くあまそさん» コメありがとうございます。温かいお言葉すごく嬉しいです!期待に答えられるような作品にできるよう頑張ります! (2018年7月11日 22時) (レス) id: 812462b112 (このIDを非表示/違反報告)
くあまそ - お疲れ様でした!とても楽しく面白く、そしてドキドキしながら読ませて頂きました!次回作期待します((ありがとうございました! (2018年5月22日 0時) (レス) id: 345ac3a1a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:留空-るぞら- | 作成日時:2018年4月11日 11時