放送51回目 ページ22
貴方side
学校が終わり、家に帰ってドアを開けようと鍵をさした。
けど、回しても開いたような音はしない。
…おばあちゃんでも来てるのかな？
ドアノブを引っ張ると、普通にドアは開いた。
玄関の靴を見ると、おばあちゃんの靴はなかった。
代わりに、お母さんとお父さんの靴があった。
『ただいまー。お母さんとお父さん帰ってきてんのー？』
返事はなかった。
お母さんとお父さんは、共働きだから、こんな時間に帰ってきてるはずがないんだけどな…。
リビングの明かりが付いていて、話し声が聞こえる。
あ、やっぱり帰ってきてるんじゃん。
模試の結果見せてあげよっと。
『ただいま。』
父，母「「おかえり。」」
2人は、嬉しそうな顔をしている。
『なに？どうしたん？』
父「実はな、お父さん、昇格したんや。」
『え！？ホンマ！？』
父「ホンマ。課長から部長なった。」
『凄っ！良かったな！』
母「…けどな、A。」
『ん？』
お母さんの顔は暗かった。
母「引っ越さなあかんねん。福岡に。」
『……は？福岡……？』
母「せやねん…。まあ、高校は向こうでもあんたの学力やったら入れるとこいっぱいあるやろうけど…。」
引越し……？
『てことは、魚民高校行かれへんの…？』
父「せや。」
『…なんでえや。せっかく魚民高校も、魚野東高校も前の模試でA判定もらったのに！』
A判定もらったのも大事だが、何より……
マサイと同じ高校に行けなくなる。
そんなの嫌だ。
『私だけおばあちゃん家住んだら、引っ越さんくていいやん！なあ、そうしたい！』
母「無理言いな。迷惑やろ…。」
父「正直、魚民高校に絶対行かんくてもええんちゃうの…？」
は………？
『嫌や！お父さんからしたらどうでもええかも知らんけど、私は魚民高校がいい！
また、よう分からん土地に住んで、友達出来ずに3年間過ごすのなんて嫌や！』
しかも……
『大事な友達が、最低1人は同じ高校受けるんや…。同じ学校の人もおるんや。』
お父さんとお母さんは、困ったような顔をしている。
分かってる。
2人を困らせてるなんて。
けど、また中学1年生の時のような気持ちを味わうのはもう嫌だ。
結局、2人は何も言わなかった。
いや、正確には言ったのかも知れないけれど、部屋に逃げてしまった。
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となしば(プロフ) - ウホホッ/////さん» 有難うございます！モトキさんのお話も作っていく予定なので、お待ちください！ (2018年3月31日 22時) (
レス) id: f7513b5d65 (このIDを非表示/違反報告)
ウホホッ///// - 最高過ぎん？ウホホッウホホッウホホッモトキ編も作ってな〜 (2018年3月31日 22時) (レス) id: 143626bbf8 (このIDを非表示/違反報告)
となしば(プロフ) - ゆいさん» 有難うございます！コメントは本当に励みになるんです…。本当に有難うございます！ (2017年12月20日 19時) (レス) id: f7513b5d65 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 更新楽しみにしています。これからも、がんばってください！ (2017年12月20日 17時) (レス) id: b53d610889 (このIDを非表示/違反報告)
となしば(プロフ) - 追加でお知らせです！Twitterも始めましたが、「pixiv」も始めました！名前は占ツクやTwitterと変わらず、「となしば」です！そちらももし宜しければお願い致します！ (2017年12月1日 15時) (レス) id: f7513b5d65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：となしば | 作成日時：2017年8月25日 14時
