放送23回目 ページ33
貴女side
放課後、帰ろうとして教室の扉を開けると、
そこにはFischer'sの皆が立っていた。
シ「あ、そうだ、A。今日、いつもの土手集合な！」
シルクは明るく言った。
前の私だったら、『分かった！』とでも元気に言えたのだろう。
けど、シルク達との関係を絶つことを決めた以上、遊ぶことは出来ない。
『…ごめん。今日は無理。』
皆は驚いた表情をしている。
いつもの私とは真反対だからだろう。
ン「…ねぇA。何かあった？相談乗るよ？」
ダホくんがそう言ってくれた。
本当は
『助けて。』
そう言いたかった。
けど、教室の中には、アイツらがいる。
喉まで出てきた言葉を飲み込んで、
『…話すから、別のところ行こう。』
とだけ言った。
私達は、少し離れた中庭まで移動した。
教室から中庭までは、普段移動教室するだけでもうるさいFischer'sとは思えないほど、
みんな喋らなかった。
中庭に着くと、シルクが1番に口を開いた。
シ「で？今何か悩んでんの？」
『…質問を質問で返すようで悪いけど、私からも質問。』
『例えば皆に、幸せになれる道と、不幸な事ばっかり起こり続ける道の2つが用意されています。皆だったら、どっち選ぶ？』
暫く沈黙が流れた。
そりゃそうだ。
突然こんな質問をされたのだから。
『…皆、幸せになれる方を選ぶと思うねん。
けど、私と一緒におるってことは、不幸な事ばっかり起こり続ける道を選ぶのと一緒やねん。』
『もう私が何言いたいんか分かったやんな。』
私は、決心して目を大きく見開き、大きく息を吸って言った。
『もう、私に関わらんといて。』
怖くなって、私はカバンを掴んで、すぐに昇降口の方まで歩き出した。
皆が、止めることはなかった。
私は、それで確信した。
今までの時間の友情は、上っ面だけのユウジョウだったのだと。
そうじゃなかったとしても、もし、私が皆の立場だったら、止めに行かないと思う。
悩みすら相談も出来ないようなトモダチなんて、友達じゃないから。
気づけば、校門の辺りまで歩いていた。
ここまで、止めに来る足音も、私を呼ぶ声も聞こえなかった。
こういうことだったんだね。
バイバイ。皆。
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となしば(プロフ) - 麗香さん» コメントありがとうございます！確かにかなり早い曲ですよねw私も歌っていて呂律が回らなくなる時がありますww (2017年10月20日 13時) (
レス) id: f7513b5d65 (このIDを非表示/違反報告)
麗香 - なんとかドッペルゲンガーという曲私も知ってます。しかし、早すぎて歌えません。 (2017年10月14日 22時) (レス) id: e6a32a966a (このIDを非表示/違反報告)
となしば(プロフ) - 如月梦【ゆめ】さん» ありがとうございます！新作もよろしくお願いします！ (2017年7月22日 18時) (レス) id: f7513b5d65 (このIDを非表示/違反報告)
如月梦【ゆめ】(プロフ) - 続き待ってます！ 新作も待ってます！ (2017年7月22日 18時) (レス) id: 077df6fe8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：となしば | 作成日時：2017年5月21日 12時
