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“ Aにさ、会わせたい人がいるんだけど。”
そう同じ学部の勝利に言われたのは、
大学一年生の夏だった。
大学入学当初、演習で同じグループになった勝利と仲良くなって、そう言われたときは確か、演習メンバーでテスト勉強をしている休憩中だった。
“ 会わせたい人？”
“ うん。俺の幼馴染で今二年生。”
“ ふーん。でもどうして？”
“ まあまあそれは、本人から聞いて。笑 ”
“ 駅前の限定プレミアムティラミス。”
“ ちゃっかりしてんな〜。はいはい。”
勝利は冷たいように見えて根は優しくて、周りもよく見える信頼できる友達だったから、
きっと彼が紹介する人は悪い人なんていないだろうって思って了解したはず。
“ 健人くん！こっち、こっち！！”
テストが終わって、勝利と大学内のカフェテリアに来た私の目の前に、びっくりするくらい爽やかな男性が現れた。
“ 初めまして、中島健人です。”
ニコッと微笑む笑顔は、本当にカッコよくて
その上、モデル並みのスタイル。
王子様ってこの世に存在するんだって思ったのが、彼の第一印象だった。
“ は、初めまして…。西野Aです…。”
キラキラと効果音が出そうなオーラに圧倒され、固まりながらも挨拶した私。
“ 緊張しないで、リラックスして。笑
テスト終わったばっかりなのに、今日は俺のわがままを聞いてくれてありがとう。”
“ い、いえ、そんな…。
こちらこそ、ありがとうございます…。”
緊張しすぎて、会話のキャッチボールが成り立たず、隣で勝利がクスクス笑ってたな。
足で軽く蹴ると、ごめんって顔してでもまだ笑ってた。
ガチガチだった私だけど、健人は最初から親しみやすく、かっこいいだけじゃなくて、会話の内容が面白くて、特に勝利との掛け合いは思わず吹き出してしまうものだった。
会話の後半には、私も普通に話せるようになっていて、バイトだという健人に連絡先を教えてもらって、その日は別れた。
“ どう？健人くんは？”
“ どうって。感じのいい人だったね。”
勝利にはそんな風に返したけど、
私に微笑みかけてくれたときも
緊張する私に優しく接してくれたことも
連絡先を交換したときも
その後に
“ 今日はありがとう。今度よかったらどこか出かけませんか？”って連絡が来たときも
内心、飛び上がるほど嬉しかったんだ。
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ichigomaple(プロフ) - えっえっえっ、caming soom、、？えっ、、えっ、？笑 (2021年12月15日 1時) (
レス) @page41 id: 2d8d4d0b71 (このIDを非表示/違反報告)
m - コメント失礼致します。こちらの作品は少し前に執筆されているようで今更ながらですが読破させて頂きました。涙が止まりませんでした。はらはらどきどきした思いと愛について深く考える事ができました。これからも舞子様の作品を楽しみにしております。 (2021年9月1日 4時) (レス) id: ea118f12f8 (このIDを非表示/違反報告)
藍色(プロフ) - コメント失礼します。主人公に感情移入してしまい、泣いてしまいました。占いツクールでこんなに泣いたのは舞子さんの小説が初めてです。完結おめでとうございます！素敵な小説に出会えてとても嬉しいです。ありがとうございましたm(_ _)m (2020年5月15日 21時) (レス) id: 82bbddf0f3 (このIDを非表示/違反報告)
maron(プロフ) - 初めまして。凄く感動してドキドキしました。本当に実話であるんじゃないかってくらいお話上手で入り込めます。本当に良かったです。 (2019年10月25日 13時) (レス) id: c5d9cde9db (このIDを非表示/違反報告)
あお(プロフ) - 舞子さん、いつもコメントさせていただいていました！完結おめでとうございます！本当に今まで歓喜あまって泣いてしまうとかあってほんとに切ないとこもあったけど、ほんとにこの作品はダイダイダイ好きです。これからも応援しています(^^)ありがとうございました(^^) (2018年11月25日 3時) (レス) id: a3d65aa3c1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞子
| 作成日時：2018年3月16日 21時
