サワヤカ 21 ページ21
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『…帰ってきた！！』
天気も相変わらずで走って出ていった勝利を時計を見ながら待っていると、
門限ギリギリで見えてきた二つの傘。
急いで食堂から出て玄関に行くと、
半袖の勝利と、
髪を濡らして少し大きめのジャージを着て帰ってきたAちゃん。
『おかえり〜！！』
「あ、ただいま！そうく〜ん！！」
「聡、門限は？」
『ギリギリセーフ！！』
俺がそう言うと、ホッと胸をなでおろす勝利。
門限違反は部活停止だからね。勝利も気が気じゃなかっただろうに。
「あらあら、二人ともおかえり。」
「寮監さん！ただいま戻りました！！」
「あーあー、Aちゃんこんなに濡れて。
おふろ入っちゃいなさい。」
「はい！！」
通りかかった寮監さんがAちゃんと、勝利に声をかける。
なんだか、怒っていると思ったのにAちゃん普通すぎない…？
『勝利？Aちゃん、ずっとあんな感じ？』
「騙されたと気付いてない。」
『わーお。笑』
さすがAちゃん。
でも今回のことはレナちゃんたちも反省しただろうし、明日きっと謝りにいくだろうね。
『それより、Aちゃんにジャージ貸したでしょ。寒くない？』
「全然。むしろ、このこの部屋暖かくね？」
『そういえばさっき寮監さんエアコンの温度上げてたわ。雨で気温下がってきたから。』
「なるほどな。それはありがた…、っておい！！」
そうやって二人で会話していると、突然慌てた声を出す勝利。
それと同時に靴を脱いだAちゃんに駆け寄る勝利。
「だめだっての！」
「えー、暑いし苦しいー。」
「そんなん今からシャワー浴びんだろ、それまで我慢しろ！」
そんな言い合いをしながら、なにやらAちゃんの着ているジャージのファスナーを上げたり下ろしたりしている二人。
「え、じゃあこれ借りてもいいの？！」
「ああ、好きなだけ貸してやる、その代わり部活着だから明日までに洗って返せよ。」
「はーい！！ありがとうー！！」
なだめるように勝利がそう言うと、ファスナーを首元までしっかり上げたAちゃんは、女子寮へと消えていった。
『なるほどね〜。笑』
「なんだよ、聡。俺は腹が減ったから食堂戻る。」
そう言って真反対の食堂に足を進める勝利。
周りにたくさん男子がいて、
きっと濡れているAちゃんを見せたくなかったんだろうな。
意外と嫉妬深いんだ、勝利って。笑
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ももみず * - おもしろいです…!!! (2020年1月16日 17時) (
レス) id: 5421e01398 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 舞子さん» 更新がんばって下さい！((o(^∇^)o))焦らすゆっくり(〃^ー^〃)自分のペースで(〃^ー^〃) (2018年5月8日 10時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
pii(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2018年4月6日 23時) (レス) id: e1c85735ee (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - このお話とても面白くて待ちどうしいので、更新待ってます！ (2018年4月2日 0時) (レス) id: 017c693aab (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 舞子さん» レナちゃん良いキャラしてますね♪(≧ω≦。)更新がんばって下さい！(〃^ー^〃) (2018年3月4日 17時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞子
| 作成日時：2018年1月19日 23時
