ハコイリ 11 ページ11
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『あ、しょうりくん！！』
夕食の時間に食堂に行って、今日のご飯を受け取ってから席を探していると、
見覚えのある後ろ姿が目に飛び込んでくる。
反射的に声をかけると、
もぐもぐと口を動かすしょうりくんと目が合う。
『しょうりくんもご飯中なんだね！すごい偶然！』
「夕食時間決まってるから会う確率は高いと思うけど。」
ごっくんと喉を揺らして口が空っぽになったしょうりくんがそう答える。
『ここ、座っていい？？』
「勝手にどうぞ。」
『ふふ(笑)ありがとう！』
思い切って聞いた甲斐があった。
嬉しくてまた夕食を食べ始めるしょうりくんの向かい側に思わずニヤけて座ってしまう。
「絶対俺のこと、見えてないでしょ？笑笑」
その時、ふと違うところから声をかけられて、そちらに目を向けると、しょうりくんの隣に座っていた見覚えのある男の子が私に話しかけてきた。
『あ！』
「思い出した？笑笑」
『うん！あなたも寮生だったんだ！』
そうだよ〜と爽やかに答える彼は、今日入学式のしょうりくんの挨拶のときにしょうりくんの友達だと言ってきた男の子。
たしか名前は…
『まつしまそうくん！！』
「お、正解〜！！覚えてくれてたんだ！よろしくね、Aちゃん。」
『よろしくお願いします！！』
そう言って差し出されたそうくんの手をぎゅっと握る私。
嬉しい！友達がまた一人増えた！！
「おい、聡。食い終わったなら部屋戻りな。混んできたから。」
「そうだね〜。じゃあ、Aちゃん、また明日ね。」
『うん！バイバイ、そうくん！』
しょうりくんの一言で去って行くそうくん。
ずっと手を振り続けるそうくんに私も笑顔で手を振りながら見送る。
「あんたもさっさと食べな。」
『うん！』
そうくんを見届けて、私も座って食べ始める。
今日のメニューは鯖の味噌煮だ！
いい香りが鼻をかすめて、匂いだけで幸せな気分になれちゃう。
ご飯を食べ始めると、自分の箸を止めて、なにやらじっと私の手元を見ているしょうりくん。
その視線に進んでいた私の箸もだんだんとゆっくりになる。
『しょうりくん…？』
「いや、意外だと思って。」
『意外？』
しょうりくんの目は、今まで私に向けられたことのない驚きと少し羨望が入り混じっていて、
初めて見るしょうりくんの表情にドキッと胸が大きく鳴った。
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ももみず * - おもしろいです…!!! (2020年1月16日 17時) (
レス) id: 5421e01398 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 舞子さん» 更新がんばって下さい！((o(^∇^)o))焦らすゆっくり(〃^ー^〃)自分のペースで(〃^ー^〃) (2018年5月8日 10時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
pii(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2018年4月6日 23時) (レス) id: e1c85735ee (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - このお話とても面白くて待ちどうしいので、更新待ってます！ (2018年4月2日 0時) (レス) id: 017c693aab (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 舞子さん» レナちゃん良いキャラしてますね♪(≧ω≦。)更新がんばって下さい！(〃^ー^〃) (2018年3月4日 17時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞子
| 作成日時：2018年1月19日 23時
