サワヤカ 16 ページ16
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「…えっと、バイオリンありがとうございます…。」
演奏が終わって、Aちゃんが心細そうにクラスを見渡すと、みんなボケーっとして突っ立っている彼女を見ている。
その様子に余計動揺したのか、
先生にバイオリンを渡すと、レナのときには起こらなかった大きな拍手が教室に響き渡った。
「え？」
『Aちゃん、すげー！！めっちゃ上手！！俺感動した！！』
思わず叫んでしまった俺。
だって、いつものAちゃんからは想像できないくらいキリッとした表情だったし、なによりキャラとのギャップに驚きまくりなんだけど。笑
Aちゃんに対する嫌がらせだったのに、見事に跳ね除けたAちゃん、すごいとしか言いようがない…。
でも、さすがに嫌がらせって気が付いたよね…？
バイオリン経験者だって知ってたらあんなことしないだろうし…
そう思ってAちゃんを見ていたら、
ゆっくりレナちゃんに近づく彼女。
大丈夫かな…って思っていたら、
「レナちゃん、ありがとう！！」
Aちゃんは思わぬ言葉を口にした。
『「え？？」』
これには、俺だけじゃなく、勝利も驚いていて、二人一斉にマヌケな声が出る。
「…は、あんた何言って…、」
「だってレナちゃん、私がバイオリン弾きたいってわかってて手を挙げられなかったの気付いて指名してくれたんでしょ？？
経験者なら絶対一回は弾いてみたいバイオリンだから、私が経験者ってわかってるレナちゃん、察してくれたんだよね？？
あれ、でも、私レナちゃんにやったことあるって言ったっけ？」
マシンガンのようにしゃべって、
あれ？みたいな顔をするAちゃん。
まって、この子、すごいよ、
宇宙規模の鈍感だよ…。
嘘でしょ、天然すぎでしょ…。
「なんでもいいや！ありがとう！」なんてまたお礼を言うAちゃんにただ圧巻されて開いた口が閉じない俺だったけど、
「ははっ！笑
さすがだな、あいつ。笑」
隣で、珍しく顔をくしゃっとさせて笑う勝利。
『勝利、Aちゃんがバイオリン弾けるって知ってたの？』
「いや。弾けるとは思っていたけど、それよりもあいつの頭の中の方がすげえわ。笑」
そう言ってまた笑う勝利。
なんて言うか、バイオリン弾けるし、勝利にこんな顔させるなんて、
Aちゃん只者じゃないぞ…。
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ももみず * - おもしろいです…!!! (2020年1月16日 17時) (
レス) id: 5421e01398 (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 舞子さん» 更新がんばって下さい！((o(^∇^)o))焦らすゆっくり(〃^ー^〃)自分のペースで(〃^ー^〃) (2018年5月8日 10時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
pii(プロフ) - 更新楽しみにしています！ (2018年4月6日 23時) (レス) id: e1c85735ee (このIDを非表示/違反報告)
七星(プロフ) - このお話とても面白くて待ちどうしいので、更新待ってます！ (2018年4月2日 0時) (レス) id: 017c693aab (このIDを非表示/違反報告)
黒髪の白雪姫 - 舞子さん» レナちゃん良いキャラしてますね♪(≧ω≦。)更新がんばって下さい！(〃^ー^〃) (2018年3月4日 17時) (レス) id: efdbcf38a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞子
| 作成日時：2018年1月19日 23時
