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『ねぇ、お願い!!明日からまた朝も放課後もちゃんと参加するから!!今日だけ、お願いします…!!』




文化委員のクラスメートに手を合わせて必死にお願いする俺。

朝からずっと言い続けていたからか、
「はぁ」とため息をこぼした文化委員の子はわっと首を縦に振ってくれた。




「まぁ、健人は毎日朝早く来て準備してくれてるし、今日くらいはいいよ。」

『まじで?!』

「その代わり、明日は倍やってもらうからな〜〜」

『任せろ!!マジでありがとう!!』




思わず抱きついた俺に、
近くにいた岸と沙綾は目を丸くしてこっちを見てる。

でも今はそんなこと気にしない。

文化委員の説得に勝利した俺は、
手早く帰る準備を始める。




「ちょっと、健人!帰るの?」

『とりあえず、今日俺がやるはずだったことは朝済ませといたし、明日も朝早くくるから今日の仕事残ってたら連絡して!』

「いや、そうじゃなくて。」

『え?』

「今日も健人くん…七瀬さんのとこ、行くんすか?」




帰り支度をする俺に近づいてきた岸と沙綾が俺にそう話しかける。

ちょっと深刻そうな顔をした二人。

そっか、七瀬さんの今の状況知ってるの俺だけだもんな。




『実は、今日退院なんだ。』

「「え?」」

『もうちょっと学校は休むかもしれないけど、もう元気だから安心して?』




バッグに荷物を入れ終えた俺は、二人にそう言い、肩にバッグを担ぐ。

まだ何か言いたそうだったけど、
時間が迫っていたから「じゃあな!」と口にした俺は走って教室から出る。




「…健人くん、すごいっすね。クラスメートのためにあんなに頑張って。七瀬さんも、心強いでしょうね。」

「ただのクラスメートと思ってないでしょ。」

「え?」

「まぁ健人自身、気付いてなさそうだけど。」




俺が出ていって、二人がそんな会話をしていたとも知らずに。





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作者名:舞子 x他2人 | 作成日時:2018年1月1日 18時

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