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「健人くん!!今日みんなでカラオケ行こうって言ってるんすけど行きませんかー!!」




ホームルームを終えるチャイムが鳴ると同時に
俺は健人くんの元へと走る。


バッグに教科書を詰め込んでいた健人くんは
俺の声に驚いてかビクッと身体を揺らす。





「はぁぁ…!!びっくりした!!驚かせんなって岸!!」

『あぁー、さっせん!!』

「はいはい。悪いけど、俺寄るとこあるからまた誘って!」




そう言って手早く荷物をまとめた健人くんは
誰よりも先に教室から出ていく。




「健人、来ないって?」

『お、沙綾行くの?』

「まぁね。」

『多分…七瀬さんのとこっすね。』




誰も座っていない健人くんと七瀬さんの机を交互に見ながら、俺はそう呟く。


七瀬さんが体調を崩して入院したって聞いたのは一週間前。


俺は知らなかったけど、どうやらクラスの女子といざこざがあった後だったってことで。


でも、健人くんは誰も責めることなく
いつも通りにみんなに接している。




でも、七瀬さんが休み始めて健人くんはすぐ教室から出て行っちゃうから

本人は何も言ってないけど…
きっと、七瀬さんのお見舞いだろうなぁ。




「大丈夫かしら、あの子…。」

『心配なら見舞いいけばいいじゃん。』

「みんなの前で怒鳴った手前、そんなことできないわよ!」

『そこ意地張るなって!」




珍しく弱気な沙綾の背中をパンっと叩くと、
めちゃくちゃ睨みつけられた。




「おい!お前ら!準備できたなら行こうぜ〜!!」




沙綾と話していると帰り支度を済ませたクラスメートが声をかける。

そうだ、これからカラオケだ。




七瀬さんのこと、
心配じゃないって言ったら嘘になるけど

でもやっぱり久々に健人くんと、いろんな話ししたかったなぁ…。




そんなことを考えながら、
俺も声をかけてきたクラスメートの後を追うように、教室から出て行った。

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作者名:舞子 x他2人 | 作成日時:2018年1月1日 18時

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