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正直、Aが街コンに行くと聞いた時は内心焦った。


学生時代からの片思いに、ここでまさかの終止符が打たれるのかと思うと居ても立っても居られなかった。







俺は、Aが好きだ。

とは言っても、彼女は俺の気持ちに気づいていない。



高校で出会ってから、Aと一度だけ同じクラスになったことがある。

自分で言うのもあれだが、俺はモテた。

もともと運動は得意だったし、英語を除いては平均以上をキープしていたし、一応イケメンと囁かれていた。

自分のどこがカッコいいのか、よくわからなかったが、周囲が俺をそう評価していたのでそういうもんなんだと思った。


彼女はいたが長続きはしなかった。

告白されたら、とりあえず付き合えば好きになるかなと思い付き合ったものの、いまいち「恋愛」ができなかった。

俺も、いつかは一途に誰かを好きになるんだと、心の片隅で思っていた。




Aと同じクラスになったとはいっても、俺たちはタイプが違うので話すことはなかった。

ただ、彼女は隣の席だったので名前と顔くらいは認識していた。


第一印象は、横顔の綺麗な人だった。

物静かそうな印象で、隣にいて落ち着く人だなと思った。

それから特に話すこともなく月日は流れ、高校2年の2月にその転機は訪れた。

その時、俺は彼女といつも通り長くは続かず久々のフリーに羽を伸ばしていた。

そんな俺を狙ってか、ここぞとばかりに女子達がバレンタインチョコをくれたのだ。

しっかり手紙つきで。

手紙を読む気は無いが、タダでもらえたチョコは純粋に嬉しいので、お礼は欠かさずに言った。



その日、ダンス部の練習が終わり教室に置いていたチョコを取りに戻ると、一人机に向かっている子がいた。

JK「あ、Aさんだ」

小声で言った言葉に、彼女はゆっくり顔を上げた。


「ジョングク君、お疲れ様」



誰もいない教室に響く彼女の声はなぜか心地よかった。

JK「Aさんも、お疲れ様。勉強、えらいね」

「ありがとう。来週テストだから、少しでも積み上げられたらと思って」


そういえば、彼女と会話をしたのは初めてだった。

なんだか、少しだけ歯がゆい気持ちになったので、机にかけていた紙袋を取って「じゃあ」と挨拶をしようとしたら、彼女は俺の手元をじっと見つめていた。

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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました! とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます! これからも楽しみにしています! (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます!普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます! (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます!かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2019年7月29日 3時

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