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JK「ねえAさん、俺の言ったこと忘れたの？」
あの後、ジョングク君に半ば強引に手を引かれ店を出て行った。
そして連れてこられたのが、どこぞの高級マンションであった。
まさか、ここが彼の家とは知らずに、今はただただ言葉が出ないでいた。
泣いたせいか、マスカラが落ちてみっともない顔になっていた。
そんな私を気遣ったか、まずはすっきりしておいでと洗面所に通してくれた。
JK「A。こっちへおいで」
いきなり呼び捨てにされ、心臓がどきりと音を立てた。
なぜか、彼には逆らえない気がした。
JK「何も怖いことはしないよ。」
彼の言葉ひとつで、私は安心する。
ゆっくりと、彼の元へ歩み寄った。
帰りのタクシー内で、ずっと無言で手を握ってくれたことで、どれだけ落ち着いたことか。
優しく、でもしっかりと握りしめた手は暖かく、意識を手放すには十分だった。
目が覚めた時はもうマンションについており、ジョングク君は私を支えながらルームキーに手をかけた。
JK「知らない男性と二人きりになるのはダメだって言っただろ」
「うん…、本当に後悔してるよ」
あの時、ジョングク君が来てくれなかったらどうなっていただろう。
考えただけでも、血の気が引いた。
JK「怖い思いをさせるくらいなら、あの時引き止めれば良かった。」
そう言って、彼はそっと私を抱きしめた。
とても自然に、まるで流れるように彼の胸に体を預けた私は、恥ずかしさと安堵で胸がいっぱいになった。
「ジョングク君が謝ることないよ。そもそも行こうと決めたのは私なんだし」
そうだ。これは自業自得なのだから誰をも責めることなんてできない。
JK「Aさんは、彼氏が欲しいの？」
唐突にそんなことを聞かれ、バッと顔を上げた。
真剣な眼差しで見つめる彼に、何も隠すことはないかと思い事の経緯を話した。
JK「なるほどね。じゃあ、おばあ様の為に彼氏作りをしに行ったってわけか。しかも、結婚を前提に…」
「うん、そういうわけなの。って、ジョングク君。なんか怒ってない？」
JK「怒ってるさ、怒ってるとも。Aさんの無鉄砲さにね」
きっと私のことを思って言ってくれてるのだろうが、なにか違うような気もした。
いつもスマートな彼が、珍しく感情を出していることに呆然とした。
JK「決めた。俺がAさんの彼氏になるよ」
あまりの衝撃に目が点になった。
JK「もちろん、結婚を前提にね」
「え、ジョングク君…？」
お酒の酔いなんて瞬時に冷めてしまった。
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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました！ とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます！ これからも楽しみにしています！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます！ (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます！かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年7月29日 3時
