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不意に声をかけられたので少し驚いてしまった。
「ええっと、何にしようか悩んでいて」
「じゃあ、これがオススメだよ。少し強いけど、甘酸っぱくて飲みやすいと思う」
隣に来た男性は、長身で軽くパーマされた黒上のイケメンさんだった。
とは言っても、ジョングク君よりカッコいいわけではない。
あれ、どうして今ジョングク君のことを考えたのだろう。
しばらく黙った私の顔を覗き込むようにして、その男性は話しかけた。
「俺、キム・ヒョンソクって言うんだ。よかったら、少し一緒に飲まない？」
肩にかけられた手に、酔いが覚めたような心地がした。
「Aちゃんは、本当に肌が白いね。こんな可愛い子がいたら、俺ならほっとかないよ」
「ありがとうございます」
いつのまにか名前を呼ばれており、馴れ馴れしいのはお酒のせいなのか彼の性格なのかわからないが、あまり好きではないタイプだと思った。
「俺、あの◯◯不動産の営業なんだけど、前の営業成績が良くてボーナス２００万だったんだよね」
聞いてもいない自慢話をひたすらしてくる彼に、私は適当に相槌を打っていつ抜けようか考えていた。
このお酒、美味しいけど彼の言う通りアルコールが強い。
酔わすことが最初から目的だったのでは。
こう言う時、ジョングク君はなんて教えてくれたんだっけ…
「…っ！！！」
いきなり、腰に手が回され固まった。
ぞわりとする感覚が気持ち悪くて、逃げ出したくなった。
「ねえ、Aちゃんさ、疲れてるんだったらちょっと休もうか」
「け、結構です…！離してください」
耳元で囁かれ、嫌悪感が増す。
男性にこういうことをされたのが初めてだから？
違う、初めからこの人は違うと感じたはずだ。
なのに引き返さなかった自分が悪いのだ。
もう無理だ、帰りたい。
そう思うも言葉にもできず、酔いのせいで体に力が入らず、不甲斐なさで涙が溢れた。
「あーあ、泣かないでよ。俺が泣かせたみたいじゃん」
そう言いながらも私の肩をきつく掴む彼に、なすすべもない私はこの後起こる出来事を想像していた。
JK「ねぇ、探したんだけど」
この場にいるはずのない声が聞こえた。
この声の主を誰か知っている。
「ジョングク君…！」
目の前にいた彼は、この店にいる誰よりも美しく、男らしく、皆の視線を集めていた。
JK「とりあえず、言い訳は後で聞く」
今までの恐怖が打ち消され、早く彼のもとに行きたい気持ちに駆られた。
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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました！ とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます！ これからも楽しみにしています！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます！ (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます！かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年7月29日 3時
