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こんなに賑やかな買い出しは生まれて初めてだった。
私の提案に一番驚いていたのがジョングク君で、「なんでこんな展開に…」とブツブツ呟いていた。
でも、彼も先輩を無下にはできず、渋々家へ招くことになった。
ジョングク君を可愛がっている先輩方を見ると、なんだかんだ言って3人は仲が良いんだろうと思った。
白菜と豚肉をたっぷり入れたキムチ鍋は食欲を大いにそそる。
鍋蓋を取ると、思った以上に熱くて「あちちちち」と鍋蓋をテーブルに落としてしまった。
「ごめんなさい!驚かせてごめんね」
JK「Aこそ大丈夫?手、冷やしておいで」
赤くなった私の指先をそっとなぞったジョングク君を見て、ジミンさんとテヒョンさんは「おおージョングガが優しい」とはやし立てた。
JK「テヒョニヒョン、俺はいつでも優しいです。」
TH「うそつけ!昨日だって俺の書類に落書きしやがったくせに!」
JM「言いあっている事がガキかよ」
この3人のやりとりが面白くて、男の子っていいなーって思った。
「お待たせしました!さ、頂きましょうか!」
JM「おっけーい!じゃあ、乾杯しよう!」
JK「Aはこっち。」
手を引かれて彼の隣にストンと座った。
美味しい料理にはお酒も進む。
あっという間に2時間が経ち、焼酎がやがて1瓶空きそうになっていた。
JK「本当はAと二人で楽しむはずだったんですけどね」
JM「何を楽しむんだよ。ジョングガのピョンテ!」
TH「Aちゃんを汚しちゃダメだよジョングガ〜」
JK「ちょ!なに勝手にAのこと抱きしめてるんですか!」
いつのまにかテヒョンさんにぎゅうっと横から抱きしめられていた。
「テヒョン、さん…あたたかいです」
久しぶりにお酒を飲んで、酔いが早く回ってしまった。
抱きしめられた衝動で視界が揺れ動き、ふわふわした感覚が気持ちよくて私は少しだけ目を閉じた。
TH「あらら、Aちゃん眠っちゃった?」
JM「ほんとだ。疲れちゃったのかな?ほっぺたピンクで可愛い」
JK「ちょっと、人の彼女で盛らないでくださいよ」
「うぅ…ごめんね、少し酔っちゃったから、横になってくるね」
TH「うん、少し休んでおいで。ほら、ジョングク、Aちゃん連れって」
まるでお兄ちゃんのようなテヒョンさんに、心の中でお礼を言った。
ジョングク君に支えてもらいながら、私はベッドに横になった。
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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました! とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます! これからも楽しみにしています! (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます!普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます! (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます!かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2019年7月29日 3時