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ジョングク君を紹介してから暫く経った頃、祖母は静かに眠るように息を引き取った。
秋の終わりとともに天へ旅立った祖母は、最期まで私達のことを幸せそうに話していたそうだ。
その日、病院から連絡がきて急いで病室に行った時には、すでに意識は無く、もうすぐで命の灯が消えそうになっていた。
「おばあちゃん、Aだよ。」
管で繋がれた祖母の手を握った。
その手はまだ温かく、まだ生きていることの喜びと迫り来る悲しさを感じた。
「今から、ジョングク君も来るんだよ」
もう、聞こえていないだろう祖母へゆっくりと話しかけた。
返事がないってことはわかっていたはずなのに、こらえきれない涙が止めどなく溢れてきた。
わかっていた。祖母も、私も、いつかこの日がくることを。
そして、それは遠い未来ではなくもうすぐでやってくるのだと。
日に日に弱っていく祖母に、私は今日のお客さんの話や作ったお弁当の話、ジョングク君の話等をたくさんした。
最後に祖母の声を聞いたのは、一昨日だった。
その日は生憎の雨で、帰り際に「気をつけて帰るのよ」と声をかけられたのが最後だった。
「おばあちゃん、今日はとっても天気がいいんだよ。地面が、落ち葉で真っ赤な絨毯みたいで綺麗だよ」
せめて一昨日が、祖母の瞳に映る最後の景色がこの秋空だったら、そう思わずにはいられない…
JK「Aっ…！！」
走ってきたのだろう、息を切らしたジョングク君がこちらへ来た。
私の肩を抱き寄せ、「遅くなってごめん」と一言告げ、彼の大きな手が祖母と私の手を包んだ。
「…っ、ねぇ、おばあちゃん…まだ逝かないでよ、まだ話したいことたくさんあるんくくだよ？おばあちゃんと行きたいところだって、たくさんあるんだよ…！！」
無機質な機械音が鳴り響いた。
そこからは、うろ覚えだ。
まるで、ドラマのワンシーンをスローモーションで見ているような感じだった。
JK「A」
私の名前を呼ぶ彼の声と、徐々に冷たくなっていく祖母の手だけが記憶に残っていた。
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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました！ とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます！ これからも楽しみにしています！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます！ (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます！かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年7月29日 3時
