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21時過ぎに帰宅し、食べ損ねたお弁当をお皿に移して軽く温めた。
お弁当箱のまま食べてもよかったんだけど、テレビ番組で「お惣菜を買った時もお皿に移すのも美意識です」とやったいたのを最近見たので意識するようになった。
JK「あ、チキン美味しそう。一口食べていい？」
「あ、タレの匂いにつられたねジョングク君。」
赤いパーカーのフードを被っている彼が、なんだか赤ずきんちゃんみたいに思えて可愛かった。
JK「ん。んまい！」
「ふふ、ジョングク君赤ずきんちゃんみたいで可愛い」
もぐもぐ食べている彼のフードをポンと撫でた。
JK「赤ずきんって…俺、Aの前だとオオカミになるよ」
「私を食べても美味しくないですよ、グクずきんちゃん」
JK「ははっグクずきんって、なんだよ」
ツボにハマったのか、ジョングク君はお腹を抱えて笑った。
不思議だ。本当に、不思議だ。
彼と一緒にいると、暗い気持ちも晴れてくるんだ。
この時間がたまならなく幸せで、私はずっとこうしていたいなと、思わずにはいられなかった。
JK「ところでA」
「どうしたの？」
食後に準備したほうじ茶の香りがリビングを漂う。
カップを両手で包み込むように添えて、ジョングク君は私をまっすぐと見つめた。
JK「俺を、おばあ様に紹介してくれないか」
「え…」
突然の申し出に、ぽかんとしてしまった。
JK「驚くよね…ごめん。でも、会いたいんだ、Aのおばあ様に。」
動揺する私を、彼の透き通った黒い瞳が映し出す。
ああ、きっと彼は、私の願いを叶えようとしているんだ。
どこまでも優しいこの人に、私は頷くことができなかった。
JK「無理しないでいい「ううん、違うの」
彼の言葉を遮って、私は戸惑いながらも本心を伝えた。
「無理なんかしてないよ。むしろ、一緒に来て欲しい。ジョングク君を紹介したい、でも…」
気づけば、ポロポロと雫の様に涙が落ちていった。
「あなたを利用しているみたいで、いつから自分はこんなに汚い人間になったんだろうって」
ジョングク君がどんな表情をしているか、涙で滲んでよく見えなかった。
ガタッと椅子の弾く音がしたと思ったら、彼は私の前に片足をついてしゃがんだ。
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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます！これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (
レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました！ とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます！ これからも楽しみにしています！ (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます！普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます！ (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます！かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2019年7月29日 3時
