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さっきのは、一体なに?


平気な顔してあんなことやっちゃう彼に、心臓がもたないのではないかとヒヤヒヤした。


ジョングク君って、こんな人だとは思わなかったな…


それはもちろん嫌な意味ではなく、意外な一面を見れたことに対する嬉しさがあった。


本当に、私のことが好きなんだ。


私も、意識し始めるようになってからは、彼に対する好きの気持ちが募るようになってきた。


男の人としてか、親しい友人としてか、どちらの好きもある気がして、まだちゃんと向き合えない自分いる。


でもきっと、彼が焦らすことはないだろうと思った。



『1ヶ月だけ、俺の恋人になってくれませんか』




あの言葉が、今も鮮明に蘇る。


1ヶ月なんて、あっという間で、でもすごく長く感じてしまいそう。

こうして彼と一緒にいるのもまだ2日と経っていないのに、想いばかりが募ってゆく。



「ジョングク君、本当に私なんかでいいのかな…」


一番不安なことだけど、1ヶ月後に聞いてみればいいかと開き直った私は、追加注文のボタンを押した。









「これ、どうしよう…」

先程注文をした際、若い男性の店員さんから「よかったら、連絡ください!」と言われ受け取ったメモ帳。

名前もわからない相手の電話番号に、これはいわゆるナンパってやつかと1人感心していた。


さっきの子、一生懸命な感じがして可愛かったな。



「あ、でももしかするとバイトの募集かもしれないな」


JK「どうしたのA。バイトでもするの?」


ブツブツ言っていた私の後ろから、トイレから戻ってきたジョングク君が声をかけた。


「あ、おかえりなさいジョングク君。バイトはしないよ。ちょっとね、さっき店員さんからこれもらったの」


先程手渡されたメモを見せると、隣に立っていた彼は私の隣にドカっと座った。

「ジョ、ジョングク君、近くない?」


彼の爽やかな香水の匂いが鼻をかすめる。

ドキドキしている私をよそに、ジョングク君は私の肩に手を回した。


JK「A。今、Aの恋人は、誰?」


「え…」


耳元でそう囁き、そのまま私の頬に当たりそうなくらい近づいた唇に、顔から火が出そうだった。


JK「ねぇ、答えてよ」


「ひゃっ…、ちょ、くちが!」


彼の口の動きが頬で感じとられ、変な声が出てしまった。


固まっている私を、まるで罠に嵌めたエサを見るような目で彼は見つめた。



「か、彼氏さんです…」


JK「うん。よくできました」


ジョングク君は、それはもう満足そうに笑った。

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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました! とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます! これからも楽しみにしています! (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます!普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます! (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます!かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆき | 作成日時:2019年7月29日 3時

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