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「こんにちは、ジョングク君。」
JK「Aさん、寝てたでしょ。」
いたずらっ子のような目をして笑う彼は、高校の同級生チョン・ジョングク君。
たまたま近くに勤めてるらしく、「ここの弁当は美味しいから」というシンプルな理由で毎日足を運んでくれるようになった。
高校時代もそうだが、今でもあまり仲がいいわけでもないのに、こうして毎日顔を合わせる仲になった。
とは言っても、お弁当を買って行くだけなので一言会話をするくらいだけど。
JK「今日のおすすめは何かな?」
「あ、えっとー、日本の煮物を作ったんだけど」
JK「和食か。めずらしいね。じゃあそれをメインに」
あと、ご飯は大盛りで。といつものように付け加えられた。
「ふふ、本当によく食べるね。そんなに食べてなんで太らないのか不思議だわ」
JK「そりゃ、運動してるからね。これでも体型には気を使ってるんだよ」
短い時間だが、この他愛のない話をするのが私にとって楽しみの一つだった。
今でこそ話せるようになったものの、高校時代の彼は雲の上の存在だった。
ご覧の通りの良い男で、かつ運動神経もよく、頻繁に部活の勧誘をされているのを目にしていた。
もちろん、女子生徒からの人気も絶大なもので、今でも彼のファンクラブが残っているだとか。
ジョングク君とは一度だけ同じクラスになったが、あまり話すことはなかった私たち。
ひょんなことから、こうして今は毎日この綺麗に整った顔を見ることできるようになった。
実際に話して見ると、整った顔立ちをしているが意外と年相応の男の子というか、性格もさっぱりしていて接しやすかった。
「おまたせしました。500円になります」
煮物をメインに、彼の好きなキムチも少し多めに入れた。
JK「ありがとう」
彼の言葉がとても心地よく耳に響く。
「こちらこそ、いつもありがとう。気をつけていってらっしゃい」
JK「ん。また明日ね、Aさん」
本当に軽く、ぽんっと頭を撫でられた。
今までされたことなかったので、動揺し固まる私をよそに、彼は片手をヒラヒラとさせて会社へ戻っていった。
「今の、何…?」
顔が熱い。
胸がキュンと苦しい。
感じたことのない気持ちに、心臓がうるさく音を立てた。
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ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました! とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます! これからも楽しみにしています! (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます!普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます! (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます!かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2019年7月29日 3時