検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:63,040 hit

2. ページ2

「こんにちは、ジョングク君。」

JK「Aさん、寝てたでしょ。」


いたずらっ子のような目をして笑う彼は、高校の同級生チョン・ジョングク君。


たまたま近くに勤めてるらしく、「ここの弁当は美味しいから」というシンプルな理由で毎日足を運んでくれるようになった。

高校時代もそうだが、今でもあまり仲がいいわけでもないのに、こうして毎日顔を合わせる仲になった。


とは言っても、お弁当を買って行くだけなので一言会話をするくらいだけど。



JK「今日のおすすめは何かな?」

「あ、えっとー、日本の煮物を作ったんだけど」

JK「和食か。めずらしいね。じゃあそれをメインに」

あと、ご飯は大盛りで。といつものように付け加えられた。


「ふふ、本当によく食べるね。そんなに食べてなんで太らないのか不思議だわ」

JK「そりゃ、運動してるからね。これでも体型には気を使ってるんだよ」


短い時間だが、この他愛のない話をするのが私にとって楽しみの一つだった。






今でこそ話せるようになったものの、高校時代の彼は雲の上の存在だった。

ご覧の通りの良い男で、かつ運動神経もよく、頻繁に部活の勧誘をされているのを目にしていた。

もちろん、女子生徒からの人気も絶大なもので、今でも彼のファンクラブが残っているだとか。



ジョングク君とは一度だけ同じクラスになったが、あまり話すことはなかった私たち。


ひょんなことから、こうして今は毎日この綺麗に整った顔を見ることできるようになった。


実際に話して見ると、整った顔立ちをしているが意外と年相応の男の子というか、性格もさっぱりしていて接しやすかった。





「おまたせしました。500円になります」

煮物をメインに、彼の好きなキムチも少し多めに入れた。

JK「ありがとう」

彼の言葉がとても心地よく耳に響く。

「こちらこそ、いつもありがとう。気をつけていってらっしゃい」

JK「ん。また明日ね、Aさん」


本当に軽く、ぽんっと頭を撫でられた。

今までされたことなかったので、動揺し固まる私をよそに、彼は片手をヒラヒラとさせて会社へ戻っていった。




「今の、何…?」

顔が熱い。

胸がキュンと苦しい。

感じたことのない気持ちに、心臓がうるさく音を立てた。

3→←1.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (104 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
314人がお気に入り
設定タグ:ジョングク , BTS , 防弾少年団
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆき(プロフ) - (名前)マコさん» 全作読んでいただきありがとうございます!これからもよろしくお願いますm(_ _)m (2019年9月15日 12時) (レス) id: 39e3cdebd3 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)マコ(プロフ) - ゆきさんの作品を全部読ませていただきました! とっても優しく幸せな世界に癒されて、私も優しい気持ちになれました^_^ ありがとうございます! これからも楽しみにしています! (2019年8月11日 22時) (レス) id: 1cef87080f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - はるかさん» ありがとうございます!普段はグクちゃんと呼んでアミ活をしてるのですが、ここではかっこいいグクを理想に書いていきます! (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 猫わかめさん» ありがとうございます!かっこいいジョングクと愛される主人公をこれからも書いていきます。 (2019年7月31日 19時) (レス) id: 4ece362860 (このIDを非表示/違反報告)
はるか - とにかく主人公可愛いしグクもめっちゃカッコいい…次の更新楽しみにしてます。 (2019年7月31日 17時) (レス) id: 2c32449133 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ゆき | 作成日時:2019年7月29日 3時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。