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思わず息を飲んでしまうほど、そこにはこの世のものと思えないほど綺麗な人がいた。
先ほどのまっくろくろすけは、一般人とは思えないほど顔立ちの整った男性であった。
彼は、凝視している私に「そんなに見つめられると照れるよと」と苦笑した。
「ごめんなさいっ。あまりにも、ジョングクさんが綺麗で、その、見とれてしまって…。」
私は、そう言っている自分が恥ずかしくなって俯いてしまった。
顔が熱い。
さっきまで不安と焦りで体の熱が引いていたのに、ホットミルクティーを飲んだせいか、それとも彼のせいか、
そんなことを悶々と考えている私の頬に、ジョングクは手を添えた。
JK「顔をあげてください。Aさんの方こそ、とても綺麗です。俺のこと、そんな風に言ってくれてありがとうございます。」
そう彼が言うものだから、私はバッと顔をあげた。
すると、ジョングクは優しく微笑み、頬に添えていた手を私の首の後ろに回し、額を私の額に当ててきた。
急な展開に驚く私をよそに、ジョングクはまっすぐ私を見つめながら「それで、何があったんですか」と聞いてきた。
お互いの鼻先がくっつきそうなほど近い距離で見つめられ、恥ずかしさで目を逸らしそうになった。
でも、このまっすぐな瞳を見ると妙に安堵する自分もいた。
彼なら、きっと助けてくれる。
そう思った私は、「笑わないで、聞いてね。」と言ってジョングクに話した。
JK「なるほど。Aさんは好奇心に負けて来たのはいいものの、スマホは電池切れになり帰り方が分からず途方にくれていたということですね。しかも、着物姿ということで目立っていたわけですね」
「もう!そこまで言わなくてもいいじゃない!ジョングクさんって、意地悪なんですね」
そう言って、俺をジトーッと見つめるAさんの頭をポンと撫でた。
Jk「怒らないで、Aさん。だって、もっと大変なことが起こったのだと思ったから拍子抜けしたんですよ。」
あなたが無事で良かったです。
なんてことを言うものだから、私は嬉しさと安堵で涙がポロポロと出てきてしまった。
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ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します!トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年6月27日 22時