49 ページ49
ちゃぷん…
JK「は〜、生き返る…」
お風呂に入っているだけなのに、なんとも言えぬ色気を醸し出す彼に、ため息が出た。
「ジョングクさん、あなた本当に21歳なの？」
前髪を掻き上げる仕草が妙に色っぽく、一緒にお風呂に入っていることが恥ずかしくなった。
JK「はは、何なんだよ急に。もしかしてA、俺にときめいたの？」
ジョングクは満更でもないような表情で私を見つめた。
「あなたって、黙っていればかっこいいのに…残念なイケメンって感じだわ」
私の明らかな照れ隠しにもちろん彼は気づくわけで、口元をニヤリとしながら近づいてきた。
JK「A、何でそんなに離れてるんだよ。一緒に入ってる意味がないじゃないか」
そう言って彼は私の肩を抱き寄せた。
「ジョングク…っ、ち、近いよ」
私の制止も聞くことなく、ジョングクは肩を抱く力を強めた。
JK「Aのこと、代表にもちゃんと話そうと思うんだ。」
落ち着いた声で、彼は私に告げた。
きっと、彼は私のことを真剣に考えてくれてるんだと思った。
ただ、私の存在が彼の、彼らの進む未来に対して足かせにならないか不安でもあった。
そんな私の気持ちを汲み取る様に、ジョングクは続けて言葉を紡いだ。
JK「俺と一緒にいることで、Aに悲しい思いや寂しい思いをさせたくないんだ。この先、きっと何かしらの壁にぶち当たると思うけど、俺はただただAだけを想っているよ」
「…っ、」
返事をしたくても、喉が詰まってできない。
彼の一途な思いに、胸を鷲掴みにされた気分だ。
JK「A、愛してるよ。俺と、結婚を前提に付き合って下さい。」
抱きしめていた腕をほどき、目の前へ移ったジョングクは真っ直ぐに私を見つめて言った。
「もう、こんなところで言うなんて…、ふふふっ」
まさかお風呂でそんなことを告げられるとは思っておらず、私は嬉しさと同時に可笑しくて笑ってしまった。
JK「わ、笑わなくてもいいじゃん！言うの、恥ずかしかったんだからな」
そう言ってそっぽを向くジョングクの頬に、私はそっと手を添えた。
「もちろんよ、ジョングク…。私も、覚悟はできてるわ。私でよければ、よろしくお願いします」
JK「A…！」
まるでしがみつくかのように、彼に強く抱きしめられた。
そして、私が言葉を発する間も無く、深く口付けされた。
湯の熱気に息苦しくなりながらも、彼はキスを止めることはなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します！トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆき | 作成日時：2018年6月27日 22時
