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「ジョングク…?」
Aは少し見開いた瞳で俺を見つめた。
彼女に覆いかぶさるような体勢のまま、俺はAの首筋へ吸い付くようなキスをした。
少しビクつく彼女にたまらなくなり、深く息を吐いた。
JK「A…、今すぐ抱きたい」
「え、ここ外だよ!というか、私まだその、心の準備がっ…」
顔を赤らめた彼女の制止も待たず、俺はその唇を塞いだ。
甘い吐息が耳をくすぶる。
次第に深くなる口付けに、体の熱が治らなくなる。
このまま、快楽に溺れた彼女を見てみたい。
少し潤んだ瞳に誘惑される。
JK「A…っ!」
うなじに冷たい何かが当たり、俺は息を詰まらせた。
「あ…雨だね」
気づけば雲行きは怪しくなり、雨がシトシトと降ってきた。
雲の厚さからして、雨足が強まりそうだったので戻ることにした。
JK「残念だけど、続きは部屋に戻ってからね」
俺はAに、濡れないようパーカーを頭から被せた。
「続きはって、ジョングクって意外とえっちなのね。年頃の男の子とでも言うのかしら」
Aは顔を赤くしながらジト目で俺を見つめた。
JK「男の子…まあ、俺も成人男性ですから。A限定でね」
ニヤッと笑うと、Aは俺の背中を軽く小突いた。
H「まあ!びっしょびしょじゃないの!早く中に入りなさいな。」
ハンさんはバスタオルを俺たちに被せた。
ここへ戻る途中まではそこまで強くなかった雨が、大粒になって地面を叩きつけるように降り、ものの数分でびしょ濡れとなった。
Aへ濡れないよう被せたパーカーも、水分を吸って重くなっていた。
血の気の引いたAの顔を、俺は両手で包み込んだ。
「ジョングクの手、あったかいね」
そう言って、目を細める彼女にキュンとしないわけがない。
JK「ごめんね、A。こんなに冷たくなって…」
白いタオルに包まっている彼女が、まるで幼子のように見えた。
H「Aさん、顔色が良くないわ。お風呂にお湯を溜めているから、あったまってらっしゃい。」
ハンさんは、着替えを準備してくると言ってその場を離れた。
Aは一度身震いをした後、くるまっていたタオルを口元まで持ってきて俺の方を見上げた。
「早くあったまらないと風邪引いちゃうから、一緒に入らない?」
JK「うん。俺もそれがいいと思ってた。Aと早く温まりたい。」
恥ずかしそうに、控えめに言ってきた彼女の頭を撫でた。
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ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します!トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年6月27日 22時