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時刻は23時過ぎ。
宿舎に戻ると、ヒョン達はすでに各自の部屋におり、俺は騒がれずにAを部屋まで連れて行けることにホッとした。
部屋のドアを開けようとしたら、背後から声をかけられた。
JN「ジョングク、誰だその子は」
ジニヒョンは怪訝そうな顔をしてこちらを見ていた。
JK「彼女は例の、俺が告白した人です。今は訳あってここに連れてきました。すみませんが、一旦彼女を寝かせてから話します。」
誤解を解こうと、俺は小声で伝えた。
JN「なんだ、グギの好きなAちゃんだったのね。」
ジニヒョンはそれを聞いて安心した様子で、部屋のドアを開けてくれた。
JK「ありがとうございます。A、熱があるので俺の部屋で寝かせますね」
ヒョンは「襲うなよ」と笑ってドアを閉めた。
それにしても、苦しそうだ。
熱で汗ばんだ着物はきもちわるいだろう。
Aをベッドに寝かせ、帯の紐を緩めた。
「ん…っ」
まるで、いけないことをしているかのような感覚になりながらも、俺は理性を保ちながら着物をゆっくり脱がしていった。
JK「A、ずるいよ…。俺だって、男なんだから…」
薄く開く唇に吸い付きたい。
寝込んでいる彼女にそんなことをしたいと思った自分がどうしようもなくて、俺はAの目頭にキスをした。
JK「これくらいは許してね」
彼女の熱帯びた頬を撫で、自分の服をAに着させた。
着替えて少しスッキリしたのか、Aの顔色が少しだけ良くなった。
それを見て安心したので、俺は軽くシャワーを浴びにい行った。
部屋に戻るとジニヒョンがAの肩に手をやっているのが見えて、俺はつい大きな声を出してしまった。
もちろん、ヒョンがAにそういうことをするわけでもないのだが。
Aは、まだ気だるそうな表情で俺を見上げた。
「ジョングクの洋服、汗でびっしょりなの…」
ごめんなさいと、しょんぼりしたAが愛おしくて俺はベッドの脇に屈んで、手を握った。
JK「また着替えればいいさ。気にしないで、
A。それより、体調はどう?何か飲む?」
「じゃあ、オレンジジュースが飲みたいな」
申し訳なさそうに言うAに俺は微笑み、オレンジジュースを取りに一旦部屋を出た。
確か、冷蔵庫にテヒョニヒョンが買ってきたジュースがあったので、少しだけ拝借した。
JK「果汁100%…ヒョンには明日言っとこう」
マグカップにジュースを入れ、濡らしたタオルも一緒に部屋へ戻った。
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ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します!トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2018年6月27日 22時