29 ページ29
目がさめると、知らない部屋にいた。
真っ白な天井が目の前に広がり、私は眩しくて目を細めた。
ここはどこなんだろう。
そもそも、私はさっきジョングクと会ったんじゃなかったのか。
そう、ジョングクはどこにいるんだろう。
私は彼を探そうと身を起こした。
汗で背中がベタベタする。
体が鉛のように重い。
「きもちわるい…」
私は、どこかにタオルがないか探そうとベッドから出ようとした。
コンコン
ノック音が聞こえた。
この部屋の主かと思い、私は掠れた声で返事をした。
入ってきたのは、これまたイケメンな男の子で、私は着崩れていま着物を直そうとした。
「あれ…？」
自分が着物じゃなく、洋服に着替えていることがわかった。
もしかして、このお兄さんが着替えさせてくれたのかと思うと恥ずかしくて固まった。
JN「具合はどうですか？って、ああ。それはですねー、ジョングクがやったから安心して下さいね」
彼はそう言って笑った。
それを聞いて恥ずかしいと思いながらも安心した私は、彼にことの事情を聞いた。
「そうでしたか…。それでジョングクはここに私を連れてきたんですね。みなさんにご迷惑をお掛けしてしまって、申し訳ないです。体調が回復しましたら、是非お礼させて下さい。」
気にしなくてもいいのに、と彼は私の頭を撫でた。
JN「これは、ジョングギが好きになる気持ちもわかるなぁ…。Aちゃんだよね？ジョングクからよく話は聞いているよ。俺はソクジンって言います。年は同じ歳だから、敬語は無しにしよう。」
ソクジンは私の手を握ると「まだ熱いね」と言った。
「ソクジン、よろしくお願いします。ところで、ジョングクはどこにいるの？」
私をここまで送り届けてくれた彼に、まずはお詫びしないといけないと思い、私は立ち上がろうとするも立ちくらみ、ソクジンに支えられた。
JN「ちょ、まだ動いたらダメだよ。ジョングギはもうすぐ来るから大丈夫。」
彼に言われた通り、私はおとなしくベッドに腰掛けた。
ここはジョングクの部屋らしい。
綺麗に整理された部屋で、所々に彼の私物があり、私はジョングクに会いたくなった。
ガチャ
JK「A、具合は大丈夫…って、ジニヒョン ！Aと二人で何してるんですか！」
血相を変えてやってきたジョングクに、思わず吹き出してしまった。
JN「グギ、誤解だって。そんな顔したらAちゃんがびっくりするよ」
ソクジンは「お大事に。また明日ね」と私の頭を撫で部屋を後にした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1299人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆき(プロフ) - 共感していただいて嬉しく思います。私もトンイが大好きなので、ついつい話に織り込んでしまいました。コメント頂き、ありがとうございます(^^) (2018年8月6日 7時) (
レス) id: 62b0c80745 (このIDを非表示/違反報告)
しずく より(プロフ) - 初コメ失礼します！トンイすっごい好きなんですけど、周りに好きな人がいないのでお話中に出てきてて勝手に喜んでます(((( (2018年8月6日 3時) (レス) id: 8a59c88b0c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆき | 作成日時：2018年6月27日 22時
